唾石症
唾液腺あるいはその導管内に結石が生じる疾患を唾石症という。唾石の発生は80%以上が顎下腺あるいはワルトン管に診られ舌下腺、耳下腺および小唾液腺はまれである。通常は片側性に生じるが1個のことが多い。大きさは米粒大からピーナツ大のものが多い。表面は黄白色で顆粒状を呈する。成分はリン酸カルシウムが主体である。
臨床所見は食事中の顎下腺の腫脹、疼痛であることが多い。ときに放散性の激痛が生じる。(唾仙痛)停滞、貯留した唾液あるいは唾石そのものが感染源となり可能性炎が生じた
場合は顎下腺炎や口腔炎が診られる。炎症が波及した場合は口底蜂窩織炎が惹起される。消炎後に摘出する。
2022年12月15日 10:55