自律神経系にも内臓の働きを調節する遠心性神経と内臓からの情報を伝える求心性神経あります。内臓求心性線維です。【副交感神経の5つの種類】副交感神経は脳幹と仙髄から出ている。脳幹から出ている副交感神経は迷走神経、顔面神経、舌咽神経、動眼神経。これらは自律神経と体性神経の両方を含んでいる。動眼神経は縮瞳と目の動きとして運動神経。顔面は唾液腺と顔の動きを表す運動神経と味覚を伝える感覚神経。舌咽は嚥下にかかわる運動神経。味覚にかかわる感覚神経。心臓や気管支、消化管や肝臓、すい臓など胸部と腹部の臓器の調節にかかわる副交感神経。仙髄の方の副交感神経は骨盤神経である。直腸、膀胱、生殖器など骨盤内の臓器の調節にかかわっている。【内臓の情報を伝える神経】自律神経としての迷走神経の働きは内臓全般の運動や分泌を調節すること。遠心性神経である副交感神経としての働きもあるが迷走神経求心性線維にあたるのが内臓求心性線維(内臓感覚神経)。内臓求心性線維はどのような情報を中枢に伝えているのでしょう?例えば食物によって胃や十二指腸が機械的にあるいは化学的に刺激されるとそうした情報は迷走神経求心性線維(内臓求心性線維)によって脳幹まで運ばれます。その結果反射性に迷走神経遠心性線維(副交感神経)の働きによって消化管の運動が促されるわけです。(胃からの内臓求心性線維)は迷走神経以外に交感神経を通るものもある。迷走を通る線維は胃袋の進展具合や温度、PHといった情報(生理的)を脳幹に入れ、交感神経を取る線維は不快感や痛みの情報(痛み)を脊髄に運んでいるとされている。(心臓からの内臓求心性線維)は迷走神経を通る線維は心臓の収縮具合や心臓の圧の変化の情報(生理的)を脳幹に与えて交感神経を通る線維は心臓の痛みや不快感の情報(痛み)を脊髄に与えている。両方を通る線維は腹部膨満感、空腹感、飢餓感、胸やけ、吐き気などが最終的に大脳新皮質に届けられる。【排尿に至るまでの神経と筋肉の見事な仕組み】意識出来る感覚の一つに尿意がありこの情報を膀胱から脊髄に届けているのが骨盤神経を通る内臓求心性線維。(骨盤神経求心性線維)。原尿は1日腎臓で150ℓ作られ1,5ℓが膀胱に貯められる。通常は300mlから500mlが貯められ200mlから300ml溜まると尿意を感じられるようになります。畜尿と排尿は3つの筋肉がかかわっている。排尿筋(膀胱平滑筋)β3自律神経。内側尿道括約筋α1外尿道括約筋β2。内側は自律神経外側運動神経。【トイレに行くとリラックスするのは副交感神経が働くから】膀胱の交感神経が働くと神経末端から膀胱に向けてノルアドレナリン放出される。結果的にノルアドレナリンによって尿が溜めやすい状況がおかれ畜尿の方向に働く。一方膀胱の副交感神経が働くとアセチルコリンが放出されアセチルコリンが膀胱のムスカルム受容体に作用すると膀胱は収縮し尿を排出しようとする。結果的にNOによって尿道のバルブは開き排尿できる状況が作られる。排尿反射は膀胱に尿が溜まると膀胱壁が引っ張られ受容器が興奮し内側求心性線維を伝わって情報が骨盤神経を通ることにより骨髄の仙髄に届けられる。仙髄では「膀胱に尿が溜まっている」という情報が流れM3収縮し内尿道括約筋α1弛緩し尿を排出させる。(無意識)
トイレを我慢する仕組みは?我慢のためには排尿反射で開いてしまう尿道のバルブを閉める必要性があります。ここで必要なのが外尿道括約筋です。これは運動神経に支配されている。尿が漏れないようにするには外尿道括約筋を意識的に締めておけばいいのですが陰部神経は3歳まで未発達だからオネショウは3歳まで許される。【夜に何度もトイレに起きてしまうのは?】高齢になると夜間にトイレに行く回数が増えるのはバソプレシンが夜増えなくなるからあるいはバソプレシンの量が減っているからと言われている。又眠りが浅いためトイレに行くことが多いのもある。【過活動膀胱の原因と自律神経の関係】我慢できないほど尿意があり何回もトイレに行ってしまう症候群を過活動膀胱という。前立腺肥大、糖尿病、パーキンソンが誘因となることがあります。膀胱を収縮に導ているのは副交感神経なので抗コリン薬が治療薬である。これはオキシブチニンという抗コリン薬は脳に来やすいから禁忌。他にはβ3受容体作動薬。これは膀胱を弛緩する。前立腺肥大はノルアドレナリンの働きを阻止するα1受容体遮断薬。【血管には血圧のモニターが存在する】血圧をモニタリングしている受容器を圧受容器といい首の頸動脈と心臓の大動脈にある。頸動脈の圧受容器は脳に血液が十分運ばれていることをチェックする。大動脈にあるセンサーは全身に送られる血液を監視するそれぞれの役割がある。血圧が上がると心臓や血管、副腎髄質につながる交感神経の活動が抑えられ一方心臓につながる副交感神経の活動は促進されて血圧が下がる。こうした仕組みを(圧受容器反射)。【肺には血中の酸素濃度を感知するセンサーがある】血圧を感知するセンサーがあるように体内には血中の酸素濃度をモニタリングしている受容器もあり「低酸素受容器」と呼ばれている。低酸素受容器は圧受容器同じように頸動脈と大動脈にあり動脈血の酸素濃度が下がると興奮する仕組みである。内臓求心性線維(舌咽神経と迷走神経の求心性線維)と延髄の呼吸中枢からの指令によって呼吸を増やす反射が起こり酸素が体内に取りこまれます。(化学受容器反射)【腸の蠕動運動が起きるわけ?腸管神経系とは?】腸に分布する神経は縦走筋と輪走筋の間はアウエルバッハ神経叢、粘膜下はマイスナー神経叢。しかし脳や脊髄につながっていない。【脳と繋がっていないのに臓器を動かす仕組み】腸管神経系の一番の特徴は中枢神経系でもなく末梢神経系でもないことが特徴です。感覚神経と運動神経が腸管神経系に含まれている。アウエルバッハは蠕動運動にマイスナーは消化液の分泌や吸収にかかわっている。又蠕動運動は副交感神経によっても促されます。又腸の中の免疫細胞や腸内細菌とも連絡をとっています。例えばストレス⇒副交感神経⇒腸管神経系⇒免疫細胞⇒免疫の低下。【腸から脳へどうやって情報がつたわるか?】脳と腸のつながりを「脳腸相関」という。脳が腸に働きかける経路。腸が脳に働きかける経路。末梢から中枢に向かうこちらの経路は内臓求心性線維⇒腸管神経系⇒内分泌系がかかわっている。【腸内にいる1000種のものの細菌の働き】腸の中には1000種類100兆個の腸内細菌が棲んでいる。セロトニンHT3はトリプトファンちうアミノ酸から腸の中で生成されています。これらはナイアシンや葉酸や鉄が必要です。ドパーミンとノルアドレナリンはチロシンというアミノ酸から生成されチーズに含まれます。【腸内細菌がいないとストレスに弱くなる】病原性の悪玉と言われる大腸菌を移植すればストレスは大きくなる。善玉の代表格ビフィズス菌を入れると普通と同じ様な反応を示す。腸内細菌が脳に作用する経路は腸管神経系と迷走神経求心性線維。セロトニンが作られ腸管神経系や迷走神経求心性線維の受容体に作用することにより脳に情報を運ぶようです。これらを腸内細菌叢ー脳ー腸連関という。腸内細菌が作る短鎖脂肪酸を介する経路もありその一つである「酪酸」は酪酸菌によって生成されるが抗うつ作用を示す。抗炎症作用もあります。それには食物繊維が必要となります。
2026年04月21日 04:43