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広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニックでは、歯科口腔外科・小児歯科・審美歯科・インプラント・レーザー治療など幅広く対応します。

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先天性心疾患、後天性心弁膜疾患者の口腔外科的処置

1心不全に対する処置。後天性心弁膜疾患で人工弁置換がなされている患者さんは処置に対する不安感が強く精神的に不安定な状態である。突然の疼痛刺激や長時間の処置は避ける。ファロー四徴症などチアノーゼを有する患者さんについては酸素投与下に処置をおこなうことも低酸素症の予防に有効である。前投薬としてはジアゼパムなどマイナートランキライザーを使用するのもよい。麻酔は普通エピネフリン含有の局麻剤でよい。万が一治療後に頻脈など心不全症状がでたならば中止し酸素投与し安静が必要である。
2細菌性心内膜炎に対する処置。
先天性心疾患や心弁膜症疾患に起こる重大な合併症に細菌性心内膜炎がある。これらは10~50%は口腔内感染症や歯科処置による菌血症によるものである。従って二次感染予防は絶対に必要である。原因菌はαー溶血性連鎖球菌でペニシリン系かセフェム系抗生物質が選択される。
3抗凝固剤に対する処置。
先天性心疾患や後天性心弁膜症疾患の重大な合併症である塞栓症の予防治療として特に人工弁置換後のワーファリンなどの抗凝固剤がなされる。しかし抜歯に対しては注意が必要である。ワーファリンの効果は3日とされ抜歯される3日は投与を中止して抜歯していたが今はもし止血できなければ止血剤を投与して縫合してさらに出るようであればシーネを作れば十分である。

 
2024年07月20日 12:13

外来小手術例と口腔疾患(ここ近年当クリニックの症例数)


歯根嚢胞摘出(歯根端切除)多数例      外傷(歯肉裂傷) 10例          歯槽骨骨折1例                              外傷性顎関節炎3例 
エプリース  1例            白板症   5例               ブラキシズム多数例         下顎隆起切除術2例
Quinke浮腫1例              エリテマトーデス1例             inplant 352                                   血管腫1例
舌痛症 15例               顎関節症 多数例(月に3症例~5症例)    咬合性外傷多数例                       
顔面神経麻痺  2例           頸肩腕症候群4例               開口障害 4例
粘液嚢胞摘出   56例          三叉神経痛 1例              再発性アフタ性口内炎 多数例
歯牙再植(外傷)           歯原性角化嚢胞(開窓療法)1例          睡眠時無呼吸症候群 3例
Fope   多数例              口内炎(難治性)多数例           習慣性顎関節脱臼 1例
口腔カンジタ症 5 例          舌繊維腫 1例                歯性上顎洞炎    1例
口腔内切開  多数例            口唇ヘルペス 多数例            正中埋伏過剰歯   1例
唾石摘出術 3 例 (腺体内唾石1例)                         舌小帯頬小帯癒着症 多数例
ANUG   1例
悪性腫瘍生検 2例
扁平苔癬   1例 
埋伏智歯抜歯 多数例
2024年07月13日 04:15

「第5の癌治療」

第5のがん治療薬BNCT(ホウ素中性子補足療法)とアルミノックス治療はどちらとも標準治療後の再発頭頚部癌に有用である。アルミノックス治療はがん細胞に特異的に結合する薬剤を投与し患部にレーザー光をあてることでレーザーと反応させ癌細胞をやっけるのに対してBNCTの方はがん細胞にがん細胞に取り込めやすいホウ素の同位体を含んだ薬を投与した後、中性子線を照射し中性子とホウ素が反応してアルファ線という放射線の一種とリチュウム粒子が発生し、2つのエネルギーによってがん細胞が破壊されるという仕組みです。保険適用になったのと治療の日数がアルミノックス治療は2日でBNCTは1日で1週間入院で経過観察の必要あり。
2024年07月10日 13:54

顎関節障害

2024年06月30日 09:43

ストレスと免疫

咬合不全によりストレスがかかるとSNS経路すなわち交感神経は胸腺、脾臓、リンパ節に入っておりノルアドレナリンなどのカテコールアミンをマクロファージ、樹状細胞、Treg細胞に浴びせることにより免疫細胞は働きが抑制され特にNa受容体のあるTh1の働きを抑制する。又ノルアドレナリンの受容体はB細胞にも存在し刺激によりアレルギー体質の人は相対的にIgE産生する。一方でHPA経路では副腎皮質ステロイドは過剰な免疫反応炎症を抑制するためのホルモンです。マクロファージ、樹状細胞の抗原提示のIL-12の産出を抑えることでTh1の働きを抑え(IFN-γ⤵)相対的にTh2(IL-4)サイトカインを増加させる。ストレスがかかるとステロイド分泌が鼻炎、喘息、アトピーなど1型アレルギーを引き起こすのがTh1<Th2に傾くからです。例えば口内炎は咬合不全により粘膜に外傷が加わる(外傷性)と細菌感染し抗原提示されるとステロイド塗布する。一方咬合不全により(免疫抑制型)も歯肉とか口腔底に多いです。低位咬合により自浄作用が損なわれ発生する。これらも原因を追及してレーザー治療とステロイド塗布する。
 
2024年06月30日 09:42

白板症の治療

白板症は白色を主症状とする角化病変で単純な角化病変から高度な上皮異形成まで含まれる。男性が女性の3倍で40~70代。好発部位は下顎歯肉が多く舌、粘膜の順である。しかし舌が悪性度高い。当然生検は必須であり当然上位性異形成が中等度以上であれば悪性度が高い。治療法は外科的切除が最も確実である。切除後は再発の経過観察が必要である。経過観察中に一部が紅斑に変化し乳頭上に隆起、潰瘍形成,硬結、易出血、痛みの増強等の症状がでれば生検を行い悪性化の有無、上皮性異形成の変化を調べる必要性あり。
2024年06月23日 11:08

精神科、神経内科の歯科的口腔外科的注意

大きく分けて1神経症2統合失調症と類似疾患3躁鬱病4てんかん5自閉症スペクトラム障害がある。神経症には1)不安状態2)ヒステリー3)心気症状4)恐怖状態5)抑うつ状態がある。それぞれ注意したいのは不安状態では動悸、呼吸促進、頻脈、めまい、血糖、血圧が上がりやすいので特に麻酔で注意が必要である。ヒステリー状態では自己顕示欲が強い人感情の未熟な人に多い。信頼関係を築く必要性あり。心気症状では自分の健康状態に異常なほど関心を持ち続けている状態である。歯科処置により新たに症状を引き出したり移動させないようにする。恐怖症は脅迫観念が特定の対象に集中するため打消しが難しい。不潔観念や癌ノイローゼがある。舌痛症もその一つである。抑うつ状態では何らかの精神的な原因により生ずる抑うつ状態で口腔乾燥症や咬合不全もあるので注意が必要である。2統合失調症は思考障害、感情障害,行為障害、人格変化や幻覚や妄想がある。これらの患者さんは投薬がなされているので疼痛閾値が高く反応が鈍いので麻酔や切削はしやすい。この場合は近親者に説明の必要性あり。類似疾患としてパラノイアは過度に疑い深い状態で安易な気持ちで歯科処置すると怖い部分がある。さらにゼネストパチーがある。これは口の中に虫がいたり歯の中に糸があるから取ってくれという訴えである。躁うつ病は躁病にかけては爽快気分が亢進し考えが定まらない(観念奔逸)歯科処置での注意点は治療費支払いに関する場合が多い。通常では我慢できる痛みでも大騒ぎする場合が多いので注意が必要である。うつ状態では抑うつ気分と思うようになり考えがまとまらない。(思考抑制)うつ状態での唾液分泌低下と抗うつ剤のため口腔乾燥と判断力低下のためよく噛めるかの判断力がつかないため積極的に処置は行わない方がいい。なお抗うつ剤にはアドレナリン効果があるため無添加の局麻を選ぶべきである。てんかんは意識喪失、知覚障害、運動障害、自律神経障害が発作性に生じ一過性に短時間反復する発作を主徴とする異常症候群である。歯科処置では不安や痛みを与えない。治療椅子において光を目に入らないようににする。またタービン音も誘発因子になるので治療時間も短くする。万が一治療中に発作が起こった場合は水平位のまま低くし頭を強打しないようにし痙攣に伴って胃内容物の吐物をかきだしてやらなければならない。




2024年06月20日 06:27

高齢者の歯科口腔外科的注意

高齢者の特徴1年齢と生物学的年齢が一致しない(個人差大きい)2加齢に伴う身体の変化(体細胞の減少と水分の減少のため身体が小さくなる、免疫の低下、創傷治癒能力の低下、疼痛閾値が広い、収縮期血圧が高い、老人性痴呆)
処置に対しての注意点      1  保存や補綴に比べて口腔外科処置は心理的にも肉体的にも侵襲が大きい。原則として初日は抜歯は控えたほうがいい。2術前、術中、術後の管理は欠かせない。特に呼吸数100毎分以上の頻脈40毎分以下の徐脈は危険です。検査としてPRP(収縮期血圧と脈拍数の積)が術中に20パーセント超えないよう注意しないといけません。それ以外は顔の色と症状、手足の硬直、発汗、呼吸数の増加3実際の注意点は口腔内の歯石除去、表面麻酔、麻酔は高血圧の場合はシタネストを使用する。抜歯後は炎症性肉芽組織は掻把しないといけないがdryソケットに注意する。投薬は消化器系の機能低下で吸収排泄が遅れること、腎の排出、肝臓の代謝の悪化で血中濃度が高くなることが注意点である。投与量は成人の2/3から始める。排膿などの消炎手術は先決である。


 
2024年06月20日 06:26

小児の歯科口腔外科的注意

小児の特徴と歯科臨床上の問題点1不協力的な行動が多い2自分に愛護的な要求してくる3肉体的に未発達で侵襲に対して抵抗力弱い4生理的にも成人と違う5正しい成長発育を助けることが要求される5母親の説明が必要である。嫌がる小児に抜歯して誤飲させることもあるから慎重に取り扱わないといけません。このことから処置よりも予防が重視されるようになりました。抜歯も表面麻酔して規則正しく時期に応じて対称的に行うべきである。
2024年06月20日 06:25

咬合不全病(動態病変)とストレス

咬合不全(下の顎を動かした時その動きを妨げるようなかみ合わせ)によっておこる症状は動態病変として咬合性外傷(歯根膜炎)から二次的に細菌感染による歯周病、顎関節症、歯のクラックや隣接面空洞(CO)からなるカリエス、智歯周囲炎などその他口腔外科疾患(粘液嚢胞、良性腫瘍、悪性腫瘍、口内炎、舌痛症などいろいろ)がある。咬合不全が海馬偏桃体ー青斑核ー視床下部を介して交感神経からノルアドレナリン放出ドーパミンセロトニン放出(SNS経路)。一方脳におけるストレス応答は下垂体ー副腎皮質髄質を中心としたホルモン(HPA経路)。アドレナリン、副腎皮質ステロイドが産生され全身的なストレス疾患をひきおこす可能性がある。それによって自律神経(交感神経優位)の乱れ、側頭筋の過緊張による片頭痛、胃腸障害、顎関節の障害などいろいろある。これらは歯並びが悪かったり、不良充填物、拙い矯正治療後、歯ぎしり、歯の硬度差、歯の欠損の放置、片咀嚼などが原因とされている。
2024年06月20日 06:21

呉市広駅前|歯医者

小早川歯科口腔外科クリニック

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広島県呉市広駅前1-8-11

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土曜午後の診察は17:00まで
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