最新アルツハイマー型認知症と薬
認知症はアルツハイマー型、血管性、レビー小体型認知症、前頭側頭が手、混合型と多くありますがそのうち7割がアルツハイマー型認知症です。脳内の【アセチルコリン】という伝達物質が減少することで記憶障害や判断力の低下が起きると考えられるからこれを増やす作用を持たせた薬剤です。一方過剰な【グルタミン】で興奮してもし過ぎは記憶に悪影響を及ぼすので抑えてあげようという薬です。そのうち4剤が保険適用である。そのうちの3剤は「アセチルコリンエステラーゼ」と呼ばれるタイプ。ドネペジル®アリセプト、リバスチグミン®リバスタッチパッチ、®イクセロンパッチである。もう一方はNHDA受容体拮抗剤であるメマンチン®メマリー錠である。現在はアセチルコリンエステラーゼ阻害薬を単独で使うか進んだ人にはコリンエステラーゼ阻害薬とメマリーの併用するかである。「量は少なく」「数も少なく」「副作用がなければ使うべき」「薬より介護」。次世代型新薬は今まではダメージを受けた神経細胞の保護であるが新薬は「何故神経細胞がダメージを受けるのか?」をテーマとしている。神経細胞が損傷してから使うのではなく認知症の前駆状態である軽度認知症障害(MCI)や主観的認知機能低下(SCD)の段階から使うのです。アデュカヌレマブやレカネマブがそれである。
2025年06月23日 16:15