新片頭痛治療と薬
【頭痛持ち】は精神的なストレスや睡眠の過不足、天候や気温の変化、臭い、あるいは飲酒や空腹など様々な要因によって引き起こされる頭痛を基礎疾患に持つ人のことです。頭痛には拍動性の痛みを持つ片頭痛や数週間から数か月にかけて断続的な痛みに襲われる群発頭痛、口腔トラブルにより肩や首や咀嚼筋の筋緊張により引き起こされる緊張型疼痛がある。片頭痛の特徴は1か月に数回の発作が始まる。一度始まると三日程度発作が続き頭の片側が痛むことが多い(両側もある)光や音に敏感になり、吐き気や嘔吐を伴う。従来の薬としてはアスピリンやロキソニンやカロナール、セロトニン受容体を刺激する®トリプタノールがある。他にも抗てんかん薬®バルプロ酸ナトリウム、β遮断薬®インデラル、Ca拮抗剤®ワソラン、抗うつ剤®トリプタノールなど予防薬がある。【発生のメカニズム】血管説と三叉神経説を一元的にとらえた三叉神経血管説が提唱されている。セロトニン受容体のサブユニットである5-HT1b受容体が頭蓋血管平滑筋に5-HT1dが頭蓋血管周囲三叉神経終末分布しておりセロトニンの作用で血管収縮させるが代謝されると拡張し三叉神経を刺激し一方三叉神経終末からの血管拡張性の神経ペプチド(CGRP)が放出され三叉神経が刺激され疼痛が起きる。新頭痛薬としてCGRPという痛みに対して「発作抑制薬」が3剤でました。CGRPとは脳を廻る三叉神経終末から放出されるペプチドです。®エムガルティ®アジョビ・・・片頭痛の発症要因となるCGRPの物質に対する注射薬【抗CGRP®抗体】®アイモビーグ・・・5-HT1d受容体を遮断する注射薬【抗CGRP受容体抗体】。エムガルティとアイモビーグは1回投与で1か月持続。アジョビは1回に3本まとめて投与すれば3か月持続。
2025年06月22日 04:35