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広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニックでは、歯科口腔外科・小児歯科・審美歯科・インプラント・レーザー治療など幅広く対応します。

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分子標的薬

分子標的薬は化学療法がDNA合成阻害、細胞分裂阻害に対して増殖を起こす信号を止める作用がある。選択性として分裂している細胞を癌細胞かどうかの区別なく攻撃するのに対して腫瘍の増殖に関与する分子を標的としている。
抗体薬・・・・細胞外<注射>
小分子薬・・・・細胞内<経口>チロシンキナーゼ・・・~チニヴ
抗体の種類・・・キメラ抗体(マウス成分30%)・・・・  ~キシマヴ
        ヒト化抗体(マウス成分10%)・・・・  ~ズマブ
        ヒト個体 (マウス成分0%)・・・・・・ ~ウマブ
<抗EGFR抗体>
EGF(上皮成長因子)に対してのEGFR(受容体)に対する抗体「セツキシマブ」「パニツムマブ」
(EGFR阻害薬)チロシンキナーゼを阻害     「ゲフチニヴ」「エルロチニブ」「アファチニブ」「オシメルチニヴ」
<抗HER2抗体>HER2(増殖因子)ヒト化抗体  「トラヌツズマブ」「ペルツズマブ」
(HER2阻害薬) チロシンキナーゼを阻害           「ラパチニブ」
<抗VEGF抗体>血管内皮増殖因子VEGFに対しての抗体「ベパシズマブ」
<抗VEGFRー2抗体>受容体に対する抗体「ラムシルマブ」
(VEGFR阻害剤)チロシンキナーゼ阻害「アキシチニブ」
<BCRーABL阻害薬>慢性骨髄性白血病の発がん物質を阻害しATPをよせつけないでBCR-ABL阻害してチロシンキナーゼを活性化させない。「イマチニブ」「ダサチニブ」「ニロチニブ」「ボスチニヴ」
<mTOR阻害薬>セリン・スレオチニンキナーゼ  シグナル伝達の一か所を遮断「エベロリムス」「テムシロリムス」



 
2024年12月19日 12:27

抗がん剤(化学療法)

①アルキル化薬・・・・DNAのGーG間にアルキル基を合成(架橋形成)DNAコピーできない。「シクロホスファミド」「イマスファド」
②白金製剤・・・・・・DNAのG-G、G-A間に白金製剤(架橋形成)「シスプラチン」「カルボプラチン」「オキサリプラチン」
③トポイソメラーゼ阻害剤・・・・・・・DNAのねじれを修正する酵素
                   一本鎖・・・・トポイソメラーゼⅠ「イリノテカン」
                   二本鎖・・・・トポイソメラーゼⅡ「エトポシド」
④抗腫瘍性抗生物質・・・・・・・アントラサイクリン系「ドキソルビシン」
                インターカレーションDNA、RNA合成阻害
                 「ブレオマイシン」・・・・活性酸素を発生させてDNA切断、合成阻害
                 「マイトマイシンC」…アルキル化作用
                 「アクチノマイシンD」・・DNAインターカレーション
⑤代謝拮抗薬・・・・・・・・・前駆体1葉酸拮抗薬2プリン代謝拮抗薬3ピリミジン代謝拮抗薬(ヌクレオチドの合成阻害)
               1葉酸代謝拮抗薬・・・・「メトトレキサート」
                            葉酸→ジヒドロ→テトラヒドロ葉酸→TS活性化
                ジヒドロ葉酸還元酵素阻害
               2プリン代謝拮抗薬・・・・「メルカプトプリン」→チノイノシン酸
                イノシン酸→アデニル酸、グアニル酸への反応阻害
               3ピリミジン拮抗薬「5FU」→5-フルオロデオキシウリジル酸
                チミジル酸合成酵素を阻害することによりDNA合成阻止
                「テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤」
                 5ーFUのプロドラッグ副作用の消化管障害、5-FUの不活性化を補う
                「カペシタビン」5-FUのプロドラッグ
               4DNAポリメラーゼ阻害薬
                「ゲムシタビン」・・チミンにフッ素化合物配合することによりDNA合成阻害
                「シタラビン」・・・・チミンにAra配合によりDNA合成阻害
⑥微小管阻害薬         細胞分裂に必要なもの1ビンクアルカイド系「ビンクリスチン」
                αーチュブリンβーチュブリン重合を阻害
                          2タキサン系「パクリタキセル」「ドタタキセル」
                αーチュブリンβーチュブリン脱重合を阻害
              
2024年12月19日 09:52

三叉神経痛

(症状)三叉神経の神経分布に従って数秒から数十秒にかけて発作性の電撃痛が生じる。触れると痛みが生ずるトリガーポイントがあり会話、食事などが誘発となり発症する。長期の症例や静脈との接触症例は自発痛を伴う。脳腫瘍が原因の場合は痛みの他に知覚麻痺、錐体外路徴候、眼球運動障害や聴力障害など神経徴候を伴うことが多い。
(病因)多くの症例では小脳橋各部の三叉神経根への血管の圧迫によるもが多い。圧迫血管の大部分は上小脳動脈でほかに前下小脳動脈、脳底動脈、錐体静脈などがある。
(鑑別)顎関節症、頭痛、神経痛、持続性顔面痛、舌咽神経痛
(治療)⑴薬物療法①カルバマゼピン(テグレトール)三叉神経の活動電位の閾値をあげることにより鎮痛効果が得られる。副作用として
眠気、ふらつき、目まいなどの神経症状、肝機能障害、薬疹、造血障害
②筋弛緩薬バクロフェン(ギヤバロン)
③漢方薬・・・立効散
⑵神経ブロック
       局所麻酔薬、アルコール、レーザーにて罹患した三叉神経の末梢枝や三叉神経節をブロックまたは麻酔する方法。
⑶外科療法・・・・・・神経減圧療法





 
2024年12月18日 15:19

免疫抑制薬

①カルシニュウーリン阻害薬・・・・Th1によるIL2産生抑制剤
                「シクロスポリン」・・・シクロフィリンでイムノフィリン阻害
                 「タクロリムス」・・・・FKBPでイムノフィリン阻害
②代謝拮抗薬        ・・・・kt細胞の増殖、B細胞の抗体産生抑制
                  DNAの合成を阻害・・・細胞増殖抑制、たんぱく質生産低下
                  「アザチオプリン」「ミゾリオピン」抗がん剤「メソトレキセート」「シクロホスファミド」
③副腎ステロイド      ・・・・「プレドニゾロン」
④モノクローナル抗体・・・・・・抗IL2抗体  「パシリキシマブ」
⑤mTOR阻害薬・・・・・・・・・T細胞の細胞増殖を阻害「エベロリムス」
⑥JAK阻害剤・・・・・・ヤヌスキナーゼ(炎症性サイトカインのシグナル伝達に必要な酵素
            これによって炎症性サイトカインを抑制
⑦抗IL6受容体抗体・・・・・タクロリムス
⑧T細胞共刺激阻害薬(CD80CD86結合タンパク質)T細胞の活性化を抑制・・炎症性サイトカイン放出抑制
 
2024年12月18日 07:30

ドライソケット

ドライソケットは下顎智歯の抜歯後の有痛乾生歯槽骨炎で抜歯後の凝血は感染のため融解消失し歯槽骨壁が感染しているかのように見える。下顎の埋伏智歯抜歯後に発生しやすい。かなり激しい自発痛、放散痛がある。【診断】抜歯後3~5日後に発生し肉眼的に抜歯窩の歯槽骨の露出がみられる。疼痛が激しい場合は三叉神経を疑う。黒色の血餅や不良肉芽が認められるときは歯槽骨や歯の破片などの異物が感染源であることが多い。【治療】抜歯窩を生理食塩水で洗浄して抗生剤であるデンタルコーンを挿入しさらにヨードホルムガーゼ交換をする。抜歯窩はシーネを作って感染防止をする。抗菌剤と消炎鎮痛剤を投与する。

 
2024年12月16日 20:37

顎運動障害(開口障害)

(原因)開口障害は上下顎切歯切縁間の距離え表現することが多く3mm以上開いて居れば一般的顎運動は可能である。
         ①顎関節固有の疾患:顎関節強直症
         ②痙攣性疾患:破傷風
         ③顎口腔周囲の歯性感染症、化膿性炎:放線菌症、智歯周囲炎、蜂窩織炎
         ④外傷性:顎関節突起部骨折、頬骨弓骨折
         ⑤腫瘍性:関節頭部良性腫瘍、口腔がん、上顎洞癌
         ⑥瘢痕性
この中で多いは③と④です。③はう蝕や歯周病からの歯性感染症が歯槽部から骨体、顎周囲に波及すると咀嚼筋や咀嚼筋隙に感染による腫脹や硬結がおよび開口障害が生じる。開口障害は下顎から発生するものが多いがたまに上顎の智歯が呈出することにより筋突起に及ぶことがある。咀嚼筋隙に膿瘍を形成すると、オトガイ下隙膿瘍、顎下隙膿瘍、咬筋下隙膿瘍、翼突下隙膿瘍など下顎骨周囲の膿瘍になりさらに下顎智歯から上方に伸展し側頭下隙膿瘍となる。咀嚼筋隙に膿瘍を形成すると開口障害になる。④は関節突起部は下顎骨折の好発部位でオトガイ部を強打したときに介達骨折となる。関節突起部の骨折が生じると疼痛と骨折して脱臼し関節頭が前方滑走路運動、回転開閉運動を傷害して開口障害を起こす。④は上顎洞癌が原発の場合後方に増大すると咀嚼筋や顎関節が拘縮し開口障害になる。
2024年12月11日 16:27

上顎洞炎

副鼻腔炎のうち上顎洞におこるもの。鼻腔からの細菌感染と上顎臼歯部(特に6番)の歯根を通じての細菌感染で歯性上顎洞炎で全体の20%ぐらい占めている。
(症状、病態)鼻から黄色い汁が出る。頬・頭痛。目の奥が痛い。鼻の周りが痛い。
(病因)歯が原因のものを歯性上顎洞炎である。根尖病巣からの波及、根管治療時にリーマーなどの上顎洞内迷入、抜歯創と上顎洞の交通、歯根尖の上顎洞内迷入などにより感染して引き起こす。
(検査)①体温上昇脈拍上昇②血液検査白血球増多CRP上昇③CTでの上顎洞底と歯根・抜歯窩との交通像、上顎洞内の不透過像
(治療)上顎洞の歯根のみの病変では自然口が開いている場合は原因歯の治療と投薬。抜歯後に口腔上顎瘻孔を生じたときに炎症がない場合は自然閉鎖が期待できるが3か月たっても閉鎖しない場合は閉鎖術も考慮し炎症が残っていれば根治術を考える。
原因歯の治療では改善しない場合は上顎洞根治術+歯根端切除術。入院して全身麻酔下にてCaldwellーLuc法にて切開し上顎洞前壁を開洞し上顎嚢胞、肥厚粘膜を切除し原因歯の切端を切除し鼻腔に向けて対孔を形成する。出血コントロールのためヨードホルムガーゼにて挿入し1週間後に抜去する。上顎洞は変形治癒し20~30年後にPOKZになる場合がある。

 
2024年12月11日 16:26

睡眠時無呼吸症候群

閉塞性睡眠時無呼吸の治療として外科的侵襲を避け即効性のある治療法としてCPAP法(持続的気道圧)と口腔内装置があげられる。
(症状)睡眠時にいびきをかきながら、息苦しそうに呼吸をしたり、一時的に呼吸が止まったり、突然目を覚ましたりする。重症になると睡眠時に上気道が塞がって窒息状態を繰り返すため日中に居眠りをするようになる。血液中の酸素量が減少するため、脈拍、血にも影響があるため、心、肺機能の低下を招くことがある。
(分類)①閉塞型・・・喉や上気道が塞がることによって生じる。肥満や下顎が小さい人
    ②中枢型・・・呼吸を司る脳幹の働きに異常が生じることにより起こる。肥満とは関係ない。
    ③混合型・・・閉塞型と中枢型。稀である。
(検査)睡眠ポリグラフ検査(PSG)脳波・心電図・SPO2・眼球の働き・鼻と口の気流・筋肉の働き・体位・いびきの音量である。
    検査結果より無呼吸・低呼吸指数(AHI)を用いて睡眠時の一時間あたりの無呼吸と低呼吸の平均回数を表す。無呼吸は10秒換気が停止することで、換気が50%以下に低下すると低呼吸となる。SASの重症度をAHIにて判定する。
AHIの判定        ・5~15:軽度
             ・16~30:中等度
             ・30以上 :重症
(治療)OA(oral  appliance 口腔内装置)による治療。下顎を前方位に維持し喉の気道の拡大を図る。AHIで軽度から中等度またはCPAPから脱落した症例において適応とされている。
(実際)OAに慣れたころに再度検査して治療効果の評価をする。治療効果が得られたら数か月ごとに経過観察を行う。


 
2024年12月11日 16:24

ビスホスホネート製剤

(BPの構造)ビスホスホネートは生体内に存在するピロリン酸のP-O-P骨格の中心部分に存在する酸素を炭素に置換し生体内での代謝を受けにくいP-C-P構造に変えた低分子化合物である。このP-C-P構造は骨組織の基質物質の一つであるハイドロキシアパタイトに結合し、その部位に存在する骨組織内細胞(破骨細胞)に取り込まれる。このためBPは投与後長期に骨組織内に沈着し局所濃度が保たれることも知られている。中心部分に存在する炭素が4価のため側鎖が2個結合するがその側鎖に窒素を含むか否かによって二大別される。
(BPの薬理作用)窒素含有BPは破骨細胞抑制というよりDNAの中で細胞増殖、シグナル伝達などに関与する細胞内機能蛋白であるsmallG蛋白質の機能抑制を有する。【乳がん骨転移】乳がんの骨転移は再発順序としてリンパ節の次にきて肺へ続く。骨転移が明らかになっての平均生存期間2年である。乳がんの骨転移形態は溶骨性変化で骨痛、病的骨折、脊髄圧迫による神経障害が加わる。(SRE)BPは化学療法と併用することでSREの時期を遅らせることが出来る。注射薬はゾレドロネートを用いる。しかし副作用である顎骨壊死(BRONJ)は注射薬に多く悪性腫瘍の場合0,88%~1,15%とされ特に投与中の抜歯施行率は6,67%~9,1%と高く避けがたいところである。口腔細菌が原因の場合が多い。【骨粗鬆症】骨強度の低下を特徴とし骨折のリスクが増大しやすくなる骨疾患。原因は閉経後の骨量減少でこれに加齢や運動不足、カルシウム不足などが加わる多因子性疾患である。
脊椎圧迫骨折37%大腿骨近位骨折20%である。窒素含有BP製剤アレンドロネート、リセドロネート、女性ホルモン、ラロキシフェン。
(口腔外科対応)診断1BP製剤を過去現在使用している2露骨した骨がみられる3顎骨への放射線療法がないもの
注射薬  投与前に保存不可能な歯は抜歯し歯周病もプラークコントロールしておく。6週間後開始。投与後は①口腔内観血処置は         控える。②歯内療法③仕方ない場合は延期する。抜歯後発生率2,1%から13,5%
経口薬  BRONJの発生率は抜歯後0,09%から0,34%で注射薬より少ない。BP製剤が3年未満では変更延期、休薬は不要。3年以上は口腔手術前3か月は休薬する。再開は6週間経過後。(最近では4日後)
     【BP製剤投与中に緊急時侵襲的処置が必要な場合は①術前術後2か月間ウガイが必要である②予防的抗菌薬は治療の1
      、2日前に投与。処置後に投与。縫合する。】











 
2024年12月07日 05:05

局所麻酔薬アレルギー

局所麻酔アレルギーで最も注意しなければならないのは局所麻酔後短時間のうちに意識消失、呼吸停止、循環虚脱を生じるアナフィラキシーである。
(病状、病態)胸部圧迫感、紅斑、蕁麻疹などの皮膚症状、悪心、嘔吐などの消化器症状、顔面蒼白、動悸、頻脈、不整脈などの循環器症状が現れ意識喪失、心停止など起こる。
(病因)アナフィラキシーはアレルゲンがIgEに結合してそれに活性化した肥満細胞からヒスタミンが放出されて引きおこるとされている。最近では好塩基球・IgG・血小板活性因子が主役とされている新たな発症機構が存在することが報告されている。
(対応)原因となる薬剤投与を直ちに中止する。バイタルサイン、症状の確認を行いアナフィラキシーが疑われたら気道確保と酸素投与、静脈路の確保と輸液による循環血液量の確保が初期治療である。アドレナリン筋注、抗ヒスタミン薬、ステロイド適宜投与。
症状が重い場合はAEDと救急要請の必要性。
2024年12月07日 05:04

呉市広駅前|歯医者

小早川歯科口腔外科クリニック

〒737-0142
広島県呉市広駅前1-8-11

TEL:0823-72-3041

受付時間:月~土
AM/9:00~12:30
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土曜午後の診察は17:00まで
休診日:木曜午後、日曜、祝日

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