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広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニックでは、歯科口腔外科・小児歯科・審美歯科・インプラント・レーザー治療など幅広く対応します。

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難治性口内炎と口腔癌の鑑別

難治性口内炎の種類は再発性アフタ性口内炎、カタル性口内炎、ウイルス性口内炎、紅斑性口内炎があります。
再発性アフタ性口内炎はストレス疲労睡眠不足など免疫力低下によりまたはビタミンB不足などで起こります。上皮がはがれ白くなり潰瘍の周りは赤い炎症で有痛性で接触痛が強い。醤油でも痛い。2週間ぐらいで自然治癒が起こるが再発を繰り返す。
カタル性口内炎は物理的な刺激によってできる。不良充填物や咬合不全により舌や唇をかむことの外傷ややけどにより赤みが強く境界が不明瞭。
ウィルス性口内炎はヘルペスウイルスにより最初は水疱ができそれがつぶれて潰瘍になる。口唇にできることが多い。
紅斑性口内炎はアレルギー反応により起こるもので金属によるもやたばこのニコチン性によるものがある。
問題は口腔がんとの鑑別です。2週間も治らず。さらには大きくなりしこりができたり拭って取れない白斑や見た目が不規則でしかも痛みがなければ要注意です。頬粘膜や舌側片部は好発部位です。

  
2023年09月08日 07:58

ストレスと免疫

交感神経は胸腺、脾臓、リンパ節へ直接入っておりノルアドレナリンなどのカテコールアミンをマクロファージ、樹状細胞、Treg細胞に浴びせます。免疫細胞はカテコールアミンによってその働きが抑制されます。特にTh1にノルアドレナリンの受容器があるからその働きを抑制する働きがあり免疫反応を弱める傾向にあります。さらにノルアドレナリンの受容体がB細胞にもあるからその刺激によりIgE産生が増加する。一般的にストレスがかかるとこれに抵抗すべき交感神経が活発に動きます。ここで慢性的にストレスがかかると交感神経が長時間過剰に働くことになりいざ病原体が入ったときにT細胞がリンパ節から出にくくなります。これが免疫を下げる仕組みの一つです。
2023年07月09日 13:02

緊張型偏頭痛

片頭痛は大きく分けて「血管開放型片頭痛」「緊張型偏頭痛」「群発頭痛」がありますが二次的に腫瘍やくも膜下出血など何かの病気で起る頭痛のことを言います。
この中で緊張型偏頭痛はストレス、首や顎の痛み、眼精疲労により筋肉の収縮が原因です。
ストレスに関しては視床下部から物理的な刺激や心理的ストレスかかると大脳の海馬・偏桃体で情報処理され視床下部に行き交感神経が刺激されカテコールアミンであるノルアドレナリン産生され血管収縮し血圧上昇し頭痛が起こる。
首や顎の痛みが原因となるのは口の開閉による側頭筋、咬筋、内側翼突筋、外側翼突筋などの咀嚼筋が緊張して炎症が起こります。顎の痛みは顎関節症、首にかけては頸肩腕症候群がありますがこれらは歯の咬頭嵌合位、顎関節、咀嚼筋がうまく連動してない場合が多いです。まず身体の中で関節はたくさんありますが顎関節は非常に特殊で2軸性ではありますが右と左で動きがシンクロナイズすること、関節円板が可動していること、関節円板軟骨が弾性軟骨であること(ほかの軟骨は硝子であること)と閉口時に咬頭嵌合位が得られないことから顎の偏位により一方が緊張して起こるものと考えられる。
 
2023年07月09日 12:34

舌アミロイドーシス・膿原性肉芽腫

舌の腫瘤形成疾患は良性である乳頭腫、繊維腫、血管腫、リンパ管腫、Blandin-Nuhn嚢胞などがあるが他に舌アミロイドーシス・膿原性に肉芽腫がある。最近舌アミロイドーシスの症例を見ることがあります。
舌アミロイドーシスはアミロイド蛋白が全身性あるいは局所性に細胞外特に舌に沈着することにより(巨大舌)機能障害を起こす。長期透析とか遺伝とかがある。多発性骨髄腫、結核、関節リュウマチとの鑑別。対症療法。
膿原性肉芽腫は孤立性で球形有茎性腫瘤であり主因は外傷・感染症である。舌癌との鑑別。外科的に切除。
2023年07月09日 10:38

自己免疫疾患とTreg細胞

自己免疫疾患がおこるのは標的になる自己抗原に問題がある。つまり感染したウイルスと自己の抗原が似ている(交差免疫)あるいはウイルスなどの感染による自己たんぱくの構造変化により自己反応性のB細胞の出現により自己抗体の産生によるもとされていたがT細胞関連では制御性T細胞(Treg細胞)の変異〈減少)により自己反応性T細胞の出現、ヘルパーTh17の過剰な出現により免疫寛容の破錠をきたし自己免疫疾患が起こるとされている。
自己免疫疾患は多種多様あり第一世代は代謝拮抗薬(メソトレキセート)やアルキル化薬(シクロホスファミド)などの抗がん剤である。これを低用量で投与すればリンパ球を減らす免疫抑制薬として使える。第二世代はタクロリムス、シクロスポリン、ラパマイシンなど。リンパ球の活性化と増殖にかかわるリンパ球の細胞内シグナル伝達物質阻害する薬。
第三世代はTreg細胞を増やすような薬を免疫抑制に使うということ。IL2そのものを免疫抑制に使うこと。Treg細胞(foxpxp3)の表面CD25分子はIL2受容体のα鎖で外から供給されないと死滅するのでごくわずかなIL2を供給すればTreg細胞が増えて自己免疫疾患の治療に使える。
2023年07月08日 14:02

免疫のバランス

T細胞・・胸腺で作られるリンパ球の総称。                      直轄部隊
Th1・・1型ヘルパーT細胞。ウイルスや細菌への攻撃を指示している司令塔的な存在。マクロファージ
Th2・・2型ヘルパーT細胞。アレルゲンに反応し様々なアレルギーを引き起こす。好酸球
Th17・・炎症性の1型ヘルパーT細胞。アレルギーや自己免疫疾患に関与する。好中球
Treg細胞・・免疫の過剰反応を抑え免疫寛容を促す生体防衛の調整役。
濾胞性ヘルパーT細胞・・抗体産生の指揮。B細胞。

正常な場合Th1・・・5    Th2・・・5    Th17・・・5      Treg・・・5
アレルギーTh1・・・2    Th2・・・9    Th17・・・9      Treg・・・2
自己免疫疾患Th1・・・4   Th2・・・4    Th17・・・10 >    Treg・・・1
悪性腫瘍  Th1・・・2   Th2・・・2    Th17・・・1  <    Treg・・・11






 
2023年07月01日 11:33

手足口病

手と足、口に限局して水疱ができるウイルス性疾患である。コクサッキーウイルスA16、エンテロウイルス71が原因ウイルスです。
好発年齢は1~5歳。潜伏期間は3~6日で発熱とともに両手、両足、口腔に限局して発疹が出現する。
口腔では頬粘膜、口唇、舌下、硬口蓋に水疱が発生するが、すぐ破れて直径2~3mmのアフタを形成する。
手で手掌、足では足底に好発し白色ないし淡紅白色の米粒大でかべが厚く破れにくい。全身症状はありません。1週間程度で治癒。
2023年07月01日 09:11

ヘルプンアンギーナ

ヘルプンアンギーナはアフタ性咽頭炎を特徴とするウイルス性疾患である。
原因はコクサッキーウイルスA4。夏から秋にかけて流行し幼児が大部分であるがまれに成人もみられる。
潜伏期は2~10日。発熱を初期症状として口腔の後方部と咽頭に水疱を生じ、水疱は破れて線維性偽膜に覆われたアフタを形成する。
嚥下困難や咽頭痛を訴える。発熱は2~4日で解熱し口腔粘膜症状は1週間前後で治癒する。
対症療法が主体で2次感染予防のため抗菌薬の投与を行うことがある。

 
2023年06月29日 11:23

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺は突然に顔を動かす神経が麻痺し、筋肉が垂れ下がり表情が作れなくなり片側だけの麻痺で、唾液分泌異常、聴覚過敏、味覚障害を伴うこともある。【【原因】精神的ストレス・過労、顔面への冷風などによる寒冷暴露、ウイルス感染によるもの【治療】早期にステロイドや抗ウィルス薬投与リハビリテーション開始します。最近は高気圧酸素治療によって治ることもあります。
2023年04月24日 07:19

Th17細胞

Th17細胞はIL17を分泌し好中球や各組織の上皮細胞を活性化し炎症や自己免疫疾患【心筋炎、関節炎】を引き起こす。また好中球の動員で細菌や真菌の排除に重要な役割りを引き起こす。Th17細胞はナイーブHelperT細胞から樹状細胞によりIL6、TGF-β、さらにIL23を浴びることにより分化します。Th17細胞はIL17を産生する細胞ですが局所の上皮細胞、繊維芽細胞、血管内皮細胞に作用してIL8、IL6、GM-CSFを産出させ、貪食細胞の遊走、活性化・増殖を促し、好中球の炎症を促す。この場合ナイーブヘルパーT細胞に樹状細胞からTGF‐βのみであればTreg細胞に分化しTGF‐β、IL10産出しすべて炎症反応を抑制します。
 
2023年04月24日 07:16

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