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分子生物学②ケモカイン、遊走物質
細胞がどのようなメカニズムで炎症局所に集まってくるのか?血流にのって流れている好中球がわざわざ血管からはいでて局所に遊走してくるにはそれなりの指令と原動力が必要です。その指令と原動力になっているのがサイトカイン、ケモカイン、接着分子です。【細胞はケモカインの濃い方へ進む】ケモカインとはサイトカインの中でも白血球を呼びよせる効果を持つものを言います。ケモカインが細胞を引き寄せるメカニズムはまだ解明されていない点も多いのですが細胞はケモカインの濃度勾配に従って濃い方に進もうとします。【ケモカインレセプター】ケモカインもサイトカインと同じ様にそのケモカインに対するレセプター(受容体)を持つ細胞にしか作用しません。サイトカインとサイトカインレセプターは1対1ではなく1つのケモカインが複数のケモカインレセプターと結合する。好中球の代表的なケモカインはCXCL8(IL8)産生細胞はマクロファージ、繊維芽細胞、血管内皮、マスト細胞⇒好中球。CCL5産生細胞TH2、マクロファージ、繊維芽細胞、血管内皮、血小板、好酸球⇒好酸球。CCL11産生細胞マクロファージ、TH2、上皮細胞、血管内皮細胞⇒好酸球。C5a補体⇒好酸球、好中球。PAF(脂質メディエーター)産生細胞Mast、マクロファージ⇒好酸球、好中球PGD2(脂質MET)産生細胞Mast、マクロファージ⇒好酸球、TH2歯周病の骨免疫
歯は粘膜上皮細胞を貫通して顎骨に直接植立しており非常に特殊でほかの上皮組織にみられない存在である。そのため周囲組織は常に口腔常在菌に見舞われ感染に対して弱い。歯周病の病態は口腔細菌叢(PG菌など)の量的、質的バランス(善玉2、悪玉1、日和見7の割合、オーラルフローラ)が崩れることによっておこるとされてきた。しかし最近はその他の因子である咬合異常によりさらに病態が進んでいくとされてきている。歯周炎による歯槽骨破壊のメカニズムは口腔内において口腔衛生不良状態であれば口腔内常在菌の質的、量的バランス崩壊により歯周菌特に悪玉菌である嫌気性桿菌(P・G菌など)が繁殖して感染すると炎症が起きる。人の歯周組織においてLPSなどの成分が抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞)⇒ナイーブT⇒IL23⇒TH17&exFoxp3TH17⇒歯根膜繊維芽細胞、骨芽細胞←活性化マクロファージなどにより炎症性サイトカイン(IL1、TNFα)。歯根膜繊維芽細胞⇒IL6⇒TH17細胞がIL17放出し歯肉上皮細胞に抗菌ペプチド産出さえ好中球の遊走⇒OSM⇒骨芽細胞⇒RANKL上昇、OPG低下(RNKKLとRANKの結合を阻害する骨保護因子)⇒破骨細胞⇒歯槽骨吸収⇒感染歯の脱落。口呼吸
病気や風邪の原因を探るとその多くが口呼吸によるものとわかってます。現在口呼吸している人は統計的に50%~70%ぐらいで残りが鼻呼吸です。違いは口呼吸は口の中が乾燥し細菌などが繁殖しやすくなる。乾いて冷たい異物だらけの空気が喉を通り肺に入る(扁平上皮)。一方鼻呼吸は鼻毛や腺毛で(多列線毛上皮)細菌やウイルスなどの異物を濾過し扁桃組織がさらに異物を防御。鼻の中で加温、加湿された空気が入る。口呼吸が何故万病の元なのか?口呼吸によって口が乾燥すると歯周病菌が繁殖しやすくなります。さらに扁桃リンパ組織に冷気が当たると白血球減少し乾燥すると細菌が繁殖する。免疫が落ちるわけだから慢性扁桃炎や感染症にかかりやすくなります。炎症などで活性化した免疫細胞が全身を周り思わぬ臓器で免疫異常を引き起こす。口の中では700種類の細菌が常在しています。PG菌など嫌気性菌はその中で食べもののタンパクや上皮のタンパクを傷つけるプロテアーゼを放出させます。この変質したタンパクを異物と誤認し自己抗体を生み出し自分の体を攻撃してしまう。関節リウマチやアトピーなどのアレルギーを誘発します。その他口呼吸は鼻呼吸に比べて呼吸が浅く速くなるため酸素や血液の供給不足からなる代謝の悪化、運動不足や集中力の低下を招く。さらに歯並びも悪くなります。⇒うまく噛めず顎の筋力が低下します。すると近視や狭くなった鼻腔による副鼻腔炎や鼻つまりが起きる。鼻つまりは脳への酸素供給を妨げるため注意欠損、多動の一因にもなる。咬合のバランスが崩れると片咀嚼になり顎関節症にもなりやすくなる。それでは鼻呼吸は舌が上顎にぴったり着くため血流が豊富であるから熱を持っています。鼻腔が加温、加湿になる。喉のリンパ組織を冷やしたり乾燥させたりしません。さらに鼻腔や気管には線毛があり新鮮な空気を送り込むことが出来ます。特に重要なのは副鼻腔でつくられているNOです。NOは心筋梗塞で用いれる様に血管拡張作用があります。気管支の拡張作用もあるので肺の酸素取り込み効率を高めます。雑菌やウイルスを殺す作用もあり風邪ウイルス対策に重要である。鼻呼吸では気道抵抗があるため横隔膜が動きます。横隔膜が動くことで肺がしっかり膨らみ鼻呼吸の酸素の取り込みは口呼吸よ1、5倍である。さらに腹交感神経優位にするため腸の働きをスムーズにし血流がよくなることで便秘も改善される。分子生物学①サイトカイン
サイトカインは様々な細胞を働かせるエキスです。ただ周囲の他の細胞に対してのみ作用しているわけではありません。TH2細胞はIL4を産出していますがTH2細胞はその自らが出したIL4を受け取り増殖、活性化していきます。このように産出した細胞が自分自身に作用させることをautocrine(オウトクライン)と言います。一方周囲の他の細胞に作用することをendocrine(エンドクライン)という。主なサイトカイン【IFN-α、IFN-β】・・・主な産生細胞マクロファージ、感染細胞・・・作用はウイルス感染細胞に作用しウイルスの増殖を抑制【IFN-γ】・・・産生細胞マクロファージTH1NK細胞Tc細胞、(作用)はマクロファージ、好中球の活性、TH1分化増殖、TH2の分化の抑制【TNF-α】・・・産生細胞マクロファージ(作用)好中球の活性、血管内被細胞の活性化、透過性亢進、内因性発熱物質(炎症性サイトカイン)【TNF-β】・・・産生細胞TC、作用リンホトキシン傷害標的細胞をアポトーシス【IL-1】・・・マクロファージ作用炎症性サイトカイン【IL6】・・・産生細胞マクロファージ、樹状細胞(作用)炎症性サイトカインTH17分化【TGF-β】産生細胞マクロファージ、Treg細胞、細胞上皮、繊維芽細胞、癌細胞(作用)Treg細胞分化、TH17分化(抑制性サイトカイン)M2の繊維芽細胞の増殖⇒組織修復【IL-10】・・・産生細胞Treg細胞(作用)(TH1のサイトカイン産生抑制、マクロファージの活性抑制)【IL-2】・・・産生細胞TH1(作用)すべてのT細胞の分化増殖活性化、NK細胞の増殖、活性化【ILー4】・・・産生細胞TH2(作用)B細胞の分化、増殖活性化⇒抗体産生TH2の分化、増殖【IL5】・・・産生細胞TH2(作用)好酸球の増殖、活性化【IL-12】・・・産生細胞マクロファージ樹状細胞(作用)TH1への分化増殖サイトカインの産生促進、TCの分化、増殖【IL-13】・・・産生細胞TH2(作用)B細胞の分化増殖クラススイッチ促進【IL17】・・・産生細胞IL17(作用)上皮細胞、繊維芽細胞、血管内皮細胞に作用し好中球の遊走を促進。【IL23】・・・産生細胞マクロファージ、樹状細胞(作用)TH17の増殖【IL9】・・・産生細胞マクロファージ、樹状細胞(作用)TH17の増殖
