心房細動2
糖尿病があると心房細動になりやすい大きな理由は「血管の閉塞」と考えられている。健康な人でも年を取るにつれて血管壁が硬くなってしなやかさが失われ「動脈硬化」が進んできます。年をとると血圧が上がりやすくなる理由もここにあります。糖尿病になると高血糖の状態が続き、細い血管が続き、細い血管だけでなく、太い血管の動脈硬化が進みます。動脈硬化は動脈の内側に様々な物質(歯周病菌Pg菌など)が沈着して厚くなり隆起(プラーク)できる状態で、プラークが出来ると血流が途絶え、剥がれたプラークが血管に詰まって心臓や脳などの重要な臓器の血管に障害を起こします。この動脈硬化が心臓の太い血管に起こり、血液が心臓に十分に行かなくなると「狭心症」が起こります。これを放置してしまうと、血管が完全に閉塞すると血流がstopし心筋の一部が壊死して「心筋梗塞」が起こります。このような心臓病があると心臓の収縮が低下し「心不全」が起こります。この状態が心筋細動の発症の原因になります。ところが最近では糖尿病の患者さんに「HEpEF」というタイプの心不全が報告されています。心臓の収縮能が保たれているにも関わらず全身の循環不全を起こしてしまう状態です。最近は糖尿病薬として「SGLT2阻害薬」が推奨されています。【治療】①心房細動の治療②合併症対策(脳梗塞予防と心不全の治療)心房細動の治療は「リズムコントロール」と「レートコントロール」リズムコントロールはカテーテルアブレーション(電気で焼灼)と抗不整脈薬。レートコントロールではジギタリスとβ遮断薬
2025年06月05日 07:49