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広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

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糖尿病⇔歯周病

糖尿病は膵臓のβ細胞から分泌されるホルモンのインシュリンが分泌不足か?分泌されても十分に働かない(抵抗性が高い)ために血糖値が高くなる病気ですが以前は糖尿病になると感染しやすいために歯周病がひどくなると言われてました。しかし最近では歯周病があると糖尿病の症状(抵抗性高くなること)つまり血糖コントロールがうまくいかなくなることと逆に2型では歯周病治療により血糖値(HbA1c)が改善される可能性がわかってきています。糖尿病のガイドラインにも手帳にも記載されています。【歯周病が糖尿病の血糖コントロールに影響を与えるメカニズム】。血中のグルコースはそれぞれの細胞、肝臓、骨格筋、脂肪組織やその他の細胞にグルコースを取り込みエネルギーや筋グリコーゲンとして保存されています。すると血中の糖が減少し正常な状態に取り込まれます。この細胞にとりこむという作用の働きがインシュリンです。インシュリンが働かないと高血糖になります。歯周病は慢性疾患でありますから常に歯周病由来の炎症性サイトカイン(IL-1β、IL-6、TNF-α)が血中に放出され、細胞側からするとインシュリンに対する受容体の反応が鈍くなり(抵抗性高い)細胞が当を取り込むための入り口がブロックされてしまいます。結果的に高血糖になります。高血糖を放置しておくとインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が疲弊し糖尿病を進行させたりすい臓がんの要因にもなる可能性があります。
 
2025年09月10日 17:20

【噛む運動】をコントロールする脳の司令塔

人間の奥歯は顎の関節や筋肉に近いため、強い力を発揮することが出来硬いものをかみ砕くのに適してます。一方前歯や犬歯は噛みついたり嚙み切ったりするのに適してますがそれだけでなく顎の位置を繊細にコントロールする役割も担ってます。これらの歯の歯根膜には「圧力」の変化を感知するレセプターが多いため横方向に力がかかった時にその逆の方向に顎をコントロールして上下のかみ合わせの咬みあわせる位置を正しく調節しているのです。物を噛む運動は脳内の2つの司令塔によってコントロールされています。具体的には「奥歯で噛む」ときは咀嚼筋の筋活動の上昇に応じて【小脳】などの運動の命令を送る領域の脳活動が活性化し逆に「前歯で噛む」ときは咀嚼筋の上昇に応じて【大脳皮質運動野】をはじめとする繊細なコントロールに関与する領域の脳活動が減少する。つまり「奥歯で噛む」時強く噛めば噛むほど「脳内の力強く噛む機能がより強く働き、「前歯で噛む」ときは噛む力が小さいほど「脳内の力をコントロールする機能」が強く働くことが明らかになった。
2025年09月10日 12:07

歯周病の分子生物学的なメカニズム

歯周病のメカニズムにおいて悪玉菌(」PG菌、TF菌、TD菌、)などの嫌気性桿菌が入ってくると歯肉に侵入して接合上皮細胞を刺激することで細胞からIL8などの物質が出来き感染部位に白血球が敵と戦うために集まってきます。又これらのサイトカインは病原体や炎症物質を除去するマクロファージを誘導して免疫の第一防御ライン(自然免疫)さらに炎症が進行するとT細胞とB細胞が出現して免疫の第二防御ラインを作ります(獲得免疫)ここまで歯肉炎でさらに炎症が広がると好中球やマクロファージが放出する炎症性サイトカインIL1、IL6、TNF-αによって組織の破壊が始まります。その結果破骨細胞が活性化され歯を支えている歯槽骨が溶けて減ってしまいます。又これらの炎症の進行のには生理活性物質であるPGが関与し歯槽骨が溶けるのを助長します。破骨細胞の活性化は骨吸収促進因子⇒骨芽細胞(間質細胞)サイトカインMCSFとRANKLのシグナルが必要⇒破骨細胞前駆細胞⇒分化成熟⇒破骨細胞。
2025年09月09日 18:30

IPS細胞から「顎の骨」の立体的組織作製

人の人工多能性幹細胞(IPS細胞)から顎の骨の構造を立体的に再現したミニ組織の作製に成功した。画期的なのは骨の再生能力を持ち合わせていること。これができれば再生治療や難病の治療などが期待できる。顎の骨は食事の接種、呼吸、発音、顔貌に係る重要な部位だけど口腔内の細菌感染、障害性咬合による歯の過負荷による損傷により一度失われると元の状態に戻すことが難しく(歯周病)、顎の骨は発生過程が特殊でIPS細胞で分化誘導を再現することが困難とされてきた。そこでIPS細胞を立体的に培養。神経や骨の基になる神経堤細胞を経て外肺葉性間葉細胞をへて分化誘導し分化から38日後に直径1~1.5mmの白色の塊が出来きた。骨組織にみられる石灰化の特徴が確認でき、顎の骨の構造を再現したミニ組織の作製が出来きた。これを顎の骨が欠けたマウスに複数のオルガノイドを移植する実験では通常の骨移植と同等の骨組織の再生が確認できた。
2025年09月04日 11:20

アンチエイジング⑤腎臓

腎臓の機能を一言で言うと「体の恒常性を保つこと」。中でも代表的なものが身体の中で生まれる老廃物を血液からろ過して分離して尿として排出する①「排出機能」です。この機能がないと血液に毒素が溜まって全身に運ばれてしまうだけでなく水分や電解質のバランスが崩れて生命維持が困難になってしまいます。②腎臓にはホルモンを産生する「内分泌機能」もあります。腎臓は常に体内の様々な「圧力」を感知してそれに応じて血圧を調節する働きも担当しています。腎臓が分泌する「レニン」という物質はこの血圧調整に必要なホルモンです。正常な働きがあればどちらか一つの働きで生きていけるのです。腎臓が老化して機能が地下しても自覚症状がでることありませんが「むくみ」「尿量の演歌』「だるさや貧血」が出るのは腎疾患がかなり進んだ状態であること。だから血液検査の必要性があります。【eGFR】60以下【クレアチニン】1.2mg以下【尿蛋白】150mg以下で異常が出てくれば医療機関受診の必要性がある。腎臓を悪くする要因は①高血圧②肥満③食事である。
①腎臓にある濾過装置は「糸球体」と呼ばれる非常に小さな毛細血管の塊である。この糸球体の内部を血液が通過し、濾過される際にかかる圧は50mmHgで通常の約3倍の圧を受けています。従って高血圧などで圧が高くなると糸球体の受けるダメージが強まり劣化・老化を促進させます。高血圧は腎臓の大敵です。又「心腎連関」といわれる様に心臓とかかわりが深いのです。もし心臓がよわって腎臓に流れてくる血液量が減ると「虚血」になり(ショック腎)になると命に係わる事態を招きます。加齢に伴う腎機能低下の大きな要因の一つに慢性的な腎臓の虚血があります。(血圧コントロール)
②肥満は糖尿と関係あるのは糖尿病性腎症で腎臓を老化させるからです。(血糖管理)
③食事は「低蛋白」と「低塩分」です。低塩分は高血圧になるからです。又タンパクを摂取すると代謝産物も増えその処理をそれを処理するために腎臓の負担が大きくなり症状も出やすくなります。ただし65才以上になると筋力低下するのでサルコペニアのリスクが高まるので腎臓の老化も進んでいくので腎疾患のない老人は筋トレとタンパク質摂取は必要である。


 
2025年08月30日 06:42

アンチエイジング④大腸・小腸

口から肛門まで続く消化管は口腔、食道と胃、十二指腸からなる「上部消化管」と小腸と大腸からなる「下部消化管」からなり前者は食べものを溶かし後者はその栄養や水分の吸収が主な役割である。大腸と小腸の重要度は小腸の方が高いです。何故なら栄養が取れないと生きていけなくなるからです。ところが最近は老化を考えるなら大腸です。「憩室」という疾患が増えてきているという事実です。老化と肥満が原因とされています。これが原因で炎症が起きると腸壁が破れて「腹膜炎」が起き、命を落とすことにもなりかねません。そこで老化を遅らせるには【腸内環境改善】と【筋力強化】です。前者は人間の小腸と大腸には1000種類あり数にして100兆から1000兆の腸内細菌がすみついています。善玉菌と悪玉菌、日和見菌(体調不良の時悪玉菌が善玉より多い場合)が悪玉化する。腸内環境をよくするには「バイオティクス」がある。体外の菌などの微生物を体内に入れたり善玉に餌を供給して増殖を促す。腸の老化抑制にとても重要です。乳酸菌やヨーグルトもその一つです。後者は高齢化により体幹の筋肉が低下することを「サルコペニア」といい腸の老化にも直結します。インナーマッスルを鍛えるという意味で「膝の曲げ伸ばし」もいいです。お腹の周囲の体幹筋を使うので腸の蠕動運動を促してくれ腹圧が鍛えられます。
 
2025年08月30日 06:41

アンチエイジング③肺

肺は胸の「胸腔」と呼ばれる閉ざされた空間にあってその実態を目で見ることはできません。しかし肺は他の臓器と違って常に外気を取り込んでいます。常に汚い粉塵にまみれれば汚染されそのため「肺の老化」は早くから始まります。肺の老化が始まると真っ先に気づくのは歩行時の「息切れ」である。息切れは肺以外の老化が原因で起こることがあります例えば心不全などの心臓の機能低下によって十分な量の酸素が送り出せなくて起きる息切れや酸素を運ぶべき「ヘモグロビン」が不足して起こる「貧血」や高齢で全身の筋力低下が息切れを起こす可能性も生じます。これらはどこで判断するは「食事」と「入浴時」の際に起こる息切れである。又「喫煙」はさらに老化を早めます。肺胞と呼ばれる一つ一つの空間の表面の表面の膜が酸素を吸収して血液に送り込まれます。ところがタバコの毒(タール)にさらされると表面が劣化し、息を吐きだそうとしても縮む速度が遅くなる。結果吐き出す量が減り老化が進みます。肺胞の劣化が進むと肺胞壁の壁が破れて隣の肺胞とつながります。当然肺胞の壁の表面積も少なくなるので取り込める酸素量も減り息切れはさらに悪化する。従って肺の老化を遅らせるのは【喫煙】です。非喫煙者の場合は「呼吸リハビリ」である。代表的なのは【腹式呼吸】と【口すぼめ呼吸】です。腹式呼吸をすると横隔膜が下がるので空気が自然に入るようになり他の呼吸を補助する筋肉を使って無理やり呼吸するより理想的な呼吸が出来る。口すぼめ呼吸は鼻呼吸といって鼻から2秒間吸って口から4秒吐く。口をすぼめることにより肺の中に陽圧(肺の中は常に陰圧)がかかる。すると弱くなってへたっている肺胞の壁に圧がかかり空気も出しやすくなる。
2025年08月30日 06:41

アンチエイジング②心臓

心臓の役割は全身に血液を送り出すポンプ機能があります。そんな心臓も老化します。まず直接的に心臓を弱らせるのが血管の老化。代表的なものは「動脈硬化」です。喫煙や塩分の摂りすぎで(コレステロール、歯周病)動脈硬化が進むと全身の血管が硬くなります。血管は本来柔らかくできてますが柔軟性を失うと心臓の打つ拍動の衝撃が血管壁に吸収されずそのまま血管に跳ね返ってきて心臓自体が損傷し心収縮力が落ちポンプ機能が低下します。又血管が硬くなると全身に血液を送り込めなくなるので心臓に負担がかかる。血圧も高くなる。(後負荷)
また血圧が高まると心臓にさらに強い負荷がかかりそれでも心臓は頑張って拍動を繰り返すので心臓を構成する「心筋細胞」という細胞が大きくなり心臓全体が大きくなります。いわゆる「心肥大」です。これも老化現象です。これらもポンプ機能が低下します。これらが「動悸」「息切れ」の症状がでます。あとは心筋症、高血圧、弁膜症、心筋梗塞があります。さらに心臓は血管を通じて全身のあらゆる臓器に影響を及ぼします。中でも腎臓との関係です。腎機能が低下するとホルモンバランスが崩れて血液循環量が増えて高血圧になり心臓に負担をかけ続けます。その結果心不全のリスクが高まりその結果心機能の低下を招き逆に腎臓のろ過装置への負担を高めまた心拍出量が低下するとことで腎臓への血液循環量が減少するなど腎機能の低下を招くことになります。【心腎連関】以上は薬で治すこと以外は「運動」と「食事」である。運動は軽く歩いたり、ジョギングなどは血圧を安定させたりコレステロールや血糖値を落ち着かせるエヴィデンスもあるみたいです。食べ物は「緑色と茶色のものを食べる」EX)野菜、穀物、ナッツ等、魚、果物です。「白いものを避ける」白米より玄米。パンよりフルーツ。
2025年08月30日 06:40

アンチエイジング①膵臓

膵臓は胃と十二指腸に接するようにして胸腔の背中側にはりついて存在する「数の子」のような形をした臓器であります。お腹側からだと非常にみえにくい位置にあるためあらゆる臓器のなかでもとりわけ手術の難し膵液いとされます。膵臓の大きな役割は膵液(膵アミラーゼ、トリプシン、キモトリプシン、リパーゼ)とインシュリンの分泌の二つです。膵臓では膵液という外分泌を使って口から食べたものが十二指腸に流れてくるとセクレチンとコレシストキニンにより噴霧して分解、消化を促進します。膵液は極めて強力で本来膵臓の中にある場合は役に立たないがアルコールの飲みすぎでその仕組みが破綻すると膵臓内で膵液が活性化すると膵臓自身を溶かしてしまいます。これが「膵炎」です。もう一つは内分泌である「インシュリン」の分泌である。血糖値を下げる重要なホルモンである。膵臓の老化は「脂肪置換」体積という現象である。膵臓のうち脂肪に置き換わる体積の割合は30才代で10%、80才代で35%置き換わる。「脂肪置換」のリスクファクターはアルコールと肥満である。脂肪置換が進行すると手術が軟化、膵液に弱いので一気に命に係わることになる。もう一つの老化現象は「膵島の劣化」である。内分泌細胞は年齢とともに和が減りインシュリンの分泌能力が低下し再び戻ることはない。膵臓に関していえば糖尿病を発症した人は1年以内に膵がんのリスクが高くなることがわかっています。早期発見の難しい膵がんだあるが初期症状に「胃もたれ」がみられることがあり1年以上続くと膵臓の検査の必要あり。それと膵臓の老化を考えるうえで重要な病気は「歯周病」である。これは歯周病菌が膵臓に達して悪さをしているか?糖尿と歯周の関係なのか?「IPMN」の危険因子として「フソバクテリウム」が関係していると言われてます。又腸内環境が良くなれば膵臓に悪玉菌がはいってくるリスクも下がる。以上から【アルコール制限】【肥満対策】【血糖コントロール】【腸内環境のコントロール】【治療的プラークコントロール】
 
2025年08月30日 06:39

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2025年08月29日 12:40

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