アンチエイジング①膵臓
膵臓は胃と十二指腸に接するようにして胸腔の背中側にはりついて存在する「数の子」のような形をした臓器であります。お腹側からだと非常にみえにくい位置にあるためあらゆる臓器のなかでもとりわけ手術の難し膵液いとされます。膵臓の大きな役割は膵液(膵アミラーゼ、トリプシン、キモトリプシン、リパーゼ)とインシュリンの分泌の二つです。膵臓では膵液という外分泌を使って口から食べたものが十二指腸に流れてくるとセクレチンとコレシストキニンにより噴霧して分解、消化を促進します。膵液は極めて強力で本来膵臓の中にある場合は役に立たないがアルコールの飲みすぎでその仕組みが破綻すると膵臓内で膵液が活性化すると膵臓自身を溶かしてしまいます。これが「膵炎」です。もう一つは内分泌である「インシュリン」の分泌である。血糖値を下げる重要なホルモンである。膵臓の老化は「脂肪置換」体積という現象である。膵臓のうち脂肪に置き換わる体積の割合は30才代で10%、80才代で35%置き換わる。「脂肪置換」のリスクファクターはアルコールと肥満である。脂肪置換が進行すると手術が軟化、膵液に弱いので一気に命に係わることになる。もう一つの老化現象は「膵島の劣化」である。内分泌細胞は年齢とともに和が減りインシュリンの分泌能力が低下し再び戻ることはない。膵臓に関していえば糖尿病を発症した人は1年以内に膵がんのリスクが高くなることがわかっています。早期発見の難しい膵がんだあるが初期症状に「胃もたれ」がみられることがあり1年以上続くと膵臓の検査の必要あり。それと膵臓の老化を考えるうえで重要な病気は「歯周病」である。これは歯周病菌が膵臓に達して悪さをしているか?糖尿と歯周の関係なのか?「IPMN」の危険因子として「フソバクテリウム」が関係していると言われてます。又腸内環境が良くなれば膵臓に悪玉菌がはいってくるリスクも下がる。以上から【アルコール制限】【肥満対策】【血糖コントロール】【腸内環境のコントロール】【治療的プラークコントロール】
2025年08月30日 06:39