【噛む運動】をコントロールする脳の司令塔
人間の奥歯は顎の関節や筋肉に近いため、強い力を発揮することが出来硬いものをかみ砕くのに適してます。一方前歯や犬歯は噛みついたり嚙み切ったりするのに適してますがそれだけでなく顎の位置を繊細にコントロールする役割も担ってます。これらの歯の歯根膜には「圧力」の変化を感知するレセプターが多いため横方向に力がかかった時にその逆の方向に顎をコントロールして上下のかみ合わせの咬みあわせる位置を正しく調節しているのです。物を噛む運動は脳内の2つの司令塔によってコントロールされています。具体的には「奥歯で噛む」ときは咀嚼筋の筋活動の上昇に応じて【小脳】などの運動の命令を送る領域の脳活動が活性化し逆に「前歯で噛む」ときは咀嚼筋の上昇に応じて【大脳皮質運動野】をはじめとする繊細なコントロールに関与する領域の脳活動が減少する。つまり「奥歯で噛む」時強く噛めば噛むほど「脳内の力強く噛む機能がより強く働き、「前歯で噛む」ときは噛む力が小さいほど「脳内の力をコントロールする機能」が強く働くことが明らかになった。
2025年09月10日 12:07