3-③痛みは何故主観的なのか?
痛みには感覚面と情動・感情面の二面性があります。侵害刺激で侵害受容器が活性化され大脳の体性感覚野に侵害情報が痛みを知覚します。侵害情報は自律神経系にも伝えられて発汗、心拍数の増加や血圧の上昇など情動反応が無意識に起こります。意識は知覚、思考、行動など精神活動の多くの側面に必要ですが、神経系は様々な刺激からある一部の情報を抽出して他の多くを無視します。従って痛みを含め意識的な知覚は大脳皮質で認知される侵害情報とは違います。【安静時に活性化されるデフォルトモードネットワーク】大規模な脳の神経回路網を研究する中で安静時に脳の自発的な活動が動悸する空間的パターンが出来ました。安静時に前部前頭葉と大脳辺縁系の後部が連動して活性化され作業時には不活化されます。このデフォルトモードネットワークの機能は何でしょう?全部前頭葉と感覚情報を受け入れ大脳辺縁系、視床下部や中脳水道周囲灰白質に情報を流す部位であり(個人の人格にかかわる社会的行動)(気分の制御)(動機づけ)もう一つは大脳辺縁系の後部である。(記憶の固定)【痛みの強さの揺らぎとマインドワンダリング】人の脳はテレビの番組を見ているときのように無意識に注意を向けるときと向けない時をくりかえしている。これをマインドワンダリングという。痛みの注意とデフォルトモードネットワークは相互作用します。痛みに注意が向いているかいないかによって3のネットワークがあることがわかりました。①デフォルトモードネットワーク②痛みに意識が言っているときの作業モードネットワーク③下行性疼痛抑制系。痛みがない健な時は安静時にデフォルトモードネットワークが活性化する。痛みに注意がいっているときは作業モードネットワークが活性化。痛い状態ではあっても痛みから痛みから気が紛れているときは下行疼痛抑制系が強く働く。痛みが強くなったり感じなくなったりするのは下行性疼痛抑制系とデフォルトモードネットワークの連結の強さの変動による考え方が提唱されています。
2026年08月09日 11:42
