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広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニックでは、歯科口腔外科・小児歯科・審美歯科・インプラント・レーザー治療など幅広く対応します。

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巨細胞性動脈炎(GCA)

浅側頭動脈や眼動脈などの血管壁に巨細胞を含んだ肉芽腫性の炎症が生じる疾患である。【好発】50歳以上の女性【症状】発熱、全身倦怠感、体重減少、筋肉痛、顎の跛行(咀嚼時の疲労感、痛み)、片側で拍動性の頭痛と浅側頭動脈の怒張・圧痛、脈拍減弱、視力低下、視神経乳頭の蒼白浮腫【検査}赤沈上昇、CRP(+)リウマトイド(-)自己抗体(ー)【確定診断】動脈生検で巨細胞を伴う肉芽腫形成。リウマチ性多発筋痛を伴う。【治療】ステロイド投与。視力障害を伴う場合はステロイドパルス療法。ステロイド減量する場合はメトトレキサート、トシリズマブ®アクテムラ【予後】良好であるが失明の危険性あり。


 
2025年05月31日 16:37

線維筋痛症

線維筋痛症とは慢性疼痛と様々な随伴症状を特徴とする原因不明の疾患である。原発性のものとリウマチ性疾患に続発する二次性のものに分けられる。【性差】40歳~50歳代の女性に好発。【要因】ウィルス感染、外傷、手術などの外的要因と離別などの心理的要因がある。【症状】全身痛(3か月以上持続)こわばり随伴症状として疲労、倦怠感、うつ、不眠、目まい、ドライマウス、逆流性食道炎、しびれ、過敏性腸症候群【病態】脳の機能障害により下行性疼痛系抑制系が減弱し上行性痛覚伝導路も亢進し痛みが増強する。【治療】プレガバリン®リリカ、抗うつ剤デュロキセチン®サインバルタ、オピオイドトラマドール、ストレッチ水泳など運動療法
2025年05月30日 14:01

自己免疫疾患が女性に多い理由

自己免疫疾患の患者さんの多くは女性です。①性ホルモン。主要な女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンです。T細胞やB細胞はそれら女性ホルモンに対する受容体を持ってます。女性ホルモンによる刺激によりT細胞はIFN、B細胞は抗体産生を増強しますが男性ホルモンであるテストステロンは活性化を抑制します。②女性が2本の染色体を持っていることです。X染色体上にはパターン認識受容体の一つであるToll様レセプター(TLR-7)など免疫系を活性化する遺伝子が多く含まれている。男性に比べ女性の方が多い。③腸内細菌ごうに男女差がある。腸内細菌は36~37度の適温で水も栄養も豊富な生育環境を手放そうとしません。その結果、外部から入ってきた病原体住み着こうとしても縄張りを与えず、結果的に感染防御の役割を果たします。腸内細菌は腸管内の生態系の維持だけでなく体内の免疫系にも作用します。腸内細菌が乱れると自己免疫疾患など起こしますが女性の方が子供を産む機能があるので強い免疫系があるかもしれません。

 
2025年05月30日 08:53

知覚過敏症の原因

虫歯も無いのに歯が凍みることがありませんか?これは象牙質知覚過敏症といって4人に1人は経験していると思いますが多くの人が「老化で痩せてきたのが原因と考えたり」「歯ブラシを強くしすぎたりしたせい」と考えたりしていませんか?知覚過敏が起こるメカニズムは咬みしめたりする人に多く、過度の咬合力(垂直の力)が加わると歯頚部に力が介達しそこのエナメル質を破壊【アブフラクション】しそれにより象牙質が露出する。その象牙質が刺激を受けると象牙質細管内の内溶液血液が移動することにより歯髄が興奮して痛みが発生する。
2025年05月29日 11:44

ベーチェット病

反復する炎症反応により全身の臓器が障害され多彩な臨床症状を示す難治性の疾患である。性差は認められず男性に症状が重篤な病型が多い。【好発年齢】30~40歳【症状】口腔粘膜の再発性アフタ皮膚症状として下腿伸側に結節性紅斑眼症状としてブドウ膜炎有痛性のブドウ膜炎皮膚針反応(+)【発症機序】ウイルス細菌などの外的因子とHLA-B51などの内的因子による免疫応答に異常が起きる。自己免疫機序と自己炎症機序により炎症が起こる。その結果好中球を主体とした炎症が起き諸臓器が障害される。【治療】NSAIDs、コルヒチン、ステロイド、免疫抑制剤が基本で無効の場合は生物学的製剤としてTNF-α製剤を用いる。
 
2025年05月29日 11:44

成人Still病(ASD)

16歳以上の成人にみられる若年性突発性関節炎(JAI)の全身型に類似した病態を示す疾患。成人で不明熱をきたす疾患。【発症】16歳以上やや女性多い。1週間以上続く39度以上の弛張熱、咽頭熱、脾腫、肝機能障害、血清フェリチン上昇、白血球(好中球)上昇、リウマトイド因子(ー)抗核抗体(ー)【治療】ステロイド+メトトレキサート(シクロスポリン、タクロリムス)重症ステロイドパルスとIL6受容体阻害剤(トシリズマブRアクテムラ)、TNF-α阻害剤(インフリキシマブ)【特徴】急性期にサーモンピンクの斑状皮疹を認める。周囲の健常皮疹を摩擦すると同じ皮疹が現れる。(ケブネル現象)








2025年05月29日 11:42

シェーグレン症候(SS)

涙腺、唾液腺の慢性炎症によって涙液、唾液の分泌量が減り眼・口腔内の乾燥症状を主徴とする自己免疫疾患である。涙腺や唾液腺が破壊されることが特徴で多彩な自己抗体が出現したり高γーグロブリン血症をきたすことがある。【好発年齢】30~50歳の中年女性。膠原病に合併しないものを一次性SS、膠原病に合併するものを二次性SSといいほかにもRA、SLEが特に多い。【症状】眼症状では乾燥により異物感、かゆみ、充血などの訴え(角膜上皮の破壊による角結膜炎)口腔症状では嚥下困難や齲歯の増加多い。腺外症状として関節炎、レイノー症状、リンパ節腫脹などがある。【治療】腺症状の場合は基本対症療法で口腔の乾燥については人工唾液、塩酸セビメリン、塩酸ピロカルピンなどがある。眼の乾燥に関しては人工涙液の点眼、涙点プラグの挿入、腺外症状の場合はステロイド、免疫抑制剤など。
2025年05月27日 08:46

口腔心身症

口腔心身症とは心理・社会的により引き起こされた様々な身体的疾患のことを言います。つまり『口腔心身症』とはストレスを背景とした口の中の異常を意味してます。ドライマウスや顎関節症や舌痛症などがそのグループである。これらに共通する原因がストレスでありそれが口腔内において「食いしばり、歯ぎしり」となりそれらの疾患となる可能性があると言います。歯を強くかみしめることにより顎や歯に過重な負担がかかって痛みや違和感を覚えるようになります。顎の筋肉が緊張して、口腔内や口腔周囲の血管の血流が低下すると、代謝がおちて免疫力が落ち口内炎や難治性の歯周病の原因にもなりさらに血流不足が長期にわたると自律神経のバランスが崩れてやがては全身におよぶ疾患や心の病気までも引き起こします。口腔心身症はどうして起こるのでしょうか?「舌痛症」や「非定型歯痛」は原因不明の口腔の慢性疼痛は脳の誤作動による可能性が考えられるようになりました。リエゾンとして精神安定剤を処方することがあります。脳の誤作動はストレスにより過度の緊張を強いられた自律神経が暴走した結果である。【ストレス】→【自律神経のアンバランス】→【筋の過緊張】→【食いしばり、歯ぎしり】→【口腔内血流障害低下】→【口腔内トラブル】一方で【脳の血流も低下】→【視床下部の血流不足】→【自律神経の誤作動】→【交感神経優位】さらに【脳下垂体からのグルココルチコイド放出】により【身体症状】が起こる(負のスパイラル)。
【口腔内の特徴】①骨隆起、口蓋隆起②口頬線③溝状舌④楔状欠損⑤下顎前歯の咬耗⑥アフタ性口内炎と舌の圧痕(ヒトデ状舌)⑦傷害性咬合(過蓋咬合、低位咬合、開口)➇食いしばりや歯ぎしりを自覚している⑨顎が開きにくい、音がする、痛い⑩口が乾燥
【全身症状】①自律神経系は高血圧、胃腸の潰瘍、慢性疼痛②内分泌系は甲状腺機能亢進、低下症、生理不順③免疫系はアレルギー性の病気やリウマチ、感染症、癌など。








 
2025年05月27日 08:44

腸内細菌

人の腸には500~1000種類、40兆個にも及ぶ多種多様な細菌が住み着いている。遺伝子の数でいうと人の遺伝子は約2万個、腸内細菌の遺伝子は200万個でなんと100倍である。それでは腸内細菌と免疫との関係はどうなっているのでしょう?腸内細菌は感染防御機構の1つである。腸管とか体の内部は腸管上皮細胞というたった1個の細胞だけで仕切られて非常に脆弱な場所で水や食物中の細菌、ウイルスに四六時中暴露されている危険な場所である。母親のお腹の中は無菌であるが赤ちゃんが生まれた時に母親の腸にいた細菌が赤ちゃんの腸管に定着します。その後、母乳や食事の影響を受けながら多種多様な細菌から構成される安定した腸内細菌叢となります。この腸内細菌叢は新たな病原菌細菌が腸管に定着することを防ぎます。病原細菌が腸に達しても栄養を渡さず、さらに病原細菌を駆除する代謝物を作り、定着を防ぐ。よって食事の量や種類、抗生物質の使用により腸内の環境が変われば腸内細菌叢も変わります。腸管の上皮細胞は粘液を産生して細菌の侵入を防ぐとともにこの粘液は腸内細菌の餌にもなる。IgAという抗体が善玉の腸内細菌に結合して保護していて見返りに腸内細菌も短鎖脂肪酸という栄養物を作り腸管の細胞にエネルギーとして供給しています。腸内細菌は腸管内の生態系の維持だけでなく免疫系にも作用します。例えば腸内細菌が腸管の上皮細胞を刺激してサイトカインを出させたり腸内細菌が作る様々な代謝物質が腸管の薄い壁をすり抜けて体内に入り免疫細胞を直接的に刺激して腸管粘膜にいるT細胞に影響を及ぼすことになります。腸内細菌が乱れると免疫系も乱れていき花粉症やアレルギー、関節リウマチなどの自己免疫疾患や癌や肥満、糖尿病などの代謝性疾患が起こるとされている。最近では大腸菌などの一部の腸内細菌が出す毒素である【コリバクチン】が日本人患者の5割が見つかった。毒素が大腸細胞のDNAを傷つけがん発症につながる変異を起こすとみられる。
2025年05月13日 04:51

関節リウマチの最近治療

関節リウマチは世界で最も患者数が多い自己免疫疾患である。国内の患者数は80万人ほどで約8割が女性である。特に30代~50代で発症する人が多いが高齢者も多い。関節リウマチは関節を構成する滑膜という組織に炎症が起こり痛みや腫れが生じて放っておくと骨や軟骨までが破壊され手や足が動かなくなってしまう自己免疫疾患である。抗CCP抗体という自己抗体が検出されることが特徴です。体内にいる自己抗原を認識する自己反応性T細胞や自己反応性B細胞が関節リウマチの患者さんでは何らかの理由で活性化され抗CCP抗体産生を含む自己免疫反応を起こしていると考えられている。関節リウマチ滑膜では免疫応答とともに慢性炎症が起こっていて自己反応性ヘルパーT細胞はIL2やTNF-αにより活性化されたマクロファージは関節の骨膜でTNF-αやIL-6などの炎症性サイトカインによりRANKLを介して破骨細胞を活性化し骨破壊する。一方IL-6により自己反応性B細胞により抗CCP抗体を産生する。
治療は免疫抑制薬である抗リウマチ薬メトトレキサートと生物学的製剤(分子標的薬)である抗TNF-α(アダリムマブ、ゴリムマブ)抗IL-6(トシリズマブ®アクテムラ)がある。
2025年05月13日 04:50

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小早川歯科口腔外科クリニック

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