三叉神経痛
(症状)三叉神経の神経分布に従って数秒から数十秒にかけて発作性の電撃痛が生じる。触れると痛みが生ずるトリガーポイントがあり会話、食事などが誘発となり発症する。長期の症例や静脈との接触症例は自発痛を伴う。脳腫瘍が原因の場合は痛みの他に知覚麻痺、錐体外路徴候、眼球運動障害や聴力障害など神経徴候を伴うことが多い。(病因)多くの症例では小脳橋各部の三叉神経根への血管の圧迫によるもが多い。圧迫血管の大部分は上小脳動脈でほかに前下小脳動脈、脳底動脈、錐体静脈などがある。
(鑑別)顎関節症、頭痛、神経痛、持続性顔面痛、舌咽神経痛
(治療)⑴薬物療法①カルバマゼピン(テグレトール)三叉神経の活動電位の閾値をあげることにより鎮痛効果が得られる。副作用として
眠気、ふらつき、目まいなどの神経症状、肝機能障害、薬疹、造血障害
②筋弛緩薬バクロフェン(ギヤバロン)
③漢方薬・・・立効散
⑵神経ブロック
局所麻酔薬、アルコール、レーザーにて罹患した三叉神経の末梢枝や三叉神経節をブロックまたは麻酔する方法。
⑶外科療法・・・・・・神経減圧療法
2024年12月18日 15:19