アンチエイジング③肺
肺は胸の「胸腔」と呼ばれる閉ざされた空間にあってその実態を目で見ることはできません。しかし肺は他の臓器と違って常に外気を取り込んでいます。常に汚い粉塵にまみれれば汚染されそのため「肺の老化」は早くから始まります。肺の老化が始まると真っ先に気づくのは歩行時の「息切れ」である。息切れは肺以外の老化が原因で起こることがあります例えば心不全などの心臓の機能低下によって十分な量の酸素が送り出せなくて起きる息切れや酸素を運ぶべき「ヘモグロビン」が不足して起こる「貧血」や高齢で全身の筋力低下が息切れを起こす可能性も生じます。これらはどこで判断するは「食事」と「入浴時」の際に起こる息切れである。又「喫煙」はさらに老化を早めます。肺胞と呼ばれる一つ一つの空間の表面の表面の膜が酸素を吸収して血液に送り込まれます。ところがタバコの毒(タール)にさらされると表面が劣化し、息を吐きだそうとしても縮む速度が遅くなる。結果吐き出す量が減り老化が進みます。肺胞の劣化が進むと肺胞壁の壁が破れて隣の肺胞とつながります。当然肺胞の壁の表面積も少なくなるので取り込める酸素量も減り息切れはさらに悪化する。従って肺の老化を遅らせるのは【喫煙】です。非喫煙者の場合は「呼吸リハビリ」である。代表的なのは【腹式呼吸】と【口すぼめ呼吸】です。腹式呼吸をすると横隔膜が下がるので空気が自然に入るようになり他の呼吸を補助する筋肉を使って無理やり呼吸するより理想的な呼吸が出来る。口すぼめ呼吸は鼻呼吸といって鼻から2秒間吸って口から4秒吐く。口をすぼめることにより肺の中に陽圧(肺の中は常に陰圧)がかかる。すると弱くなってへたっている肺胞の壁に圧がかかり空気も出しやすくなる。
2025年08月30日 06:41