二態咬合
歯の咬み合わせには下顎の位置は歯を咬みわせた場合と咬まない状態でリラックスしているときの状態である。この位置が近いほど下顎の位置は正しい状態にあると言えます。リラックスして咬まないない状態から咬んだ時に同一線上にあれば問題ないのですが、咬んだ時に歯が接触した後に下顎が歯に誘導されて前後左右いずれかにずれて咬む場合があります。これを【二態咬合】といいます。咬む場所が2つ以上ある状態をさす。自ら発生するものとして悪い歯並び、悪い咬み合わせ、下顎を動かすことで唇が閉じやすくなる場合、顔貌をよく見せようとして下顎を動かす場合があります。歯科処置により生ずるものとして歯の詰め物、被せ物、入れ歯やインプラント、親知らずや奥歯を抜歯したまま放置の状態、顎関節治療や歯ぎしりにおけるプレートや矯正治療により不適切な咬み合わせを歯科医師よって与えられた場合である。特に気をつけて頂きたいのは歯科処置による【二態咬合】である。歯の処置を続けていくうちに咬み合わせが本来の状態から少しずつ逸脱し咬み合わせが変化することで下顎の位置がズレます。長い年月をかけて少しずつずれるので多くの患者さんはこの咬み合わせのずれに気ずかず、違和感を持ちながらそのまま放置する場合があります。時間が過ぎるに従って原因不明の頭痛や首、肩、背中の痛みが出現しひどくなると身体が動かない状態になる場合もあります。特に奥歯6番7番に詰め物や被せ物やブリッジの多い人や成人になって矯正した人はかみ合わせが歯科医師(歯科技工士)の任意によって作られているのでもともとの状態からかけ離れる傾向があります。下顎の位置や動きと調和していればいいのですが調和しないと様々な問題に発展しやすくなります。顎顔面部や頸部、胸部周辺の筋肉と咬み合わせの関係を考慮すれば下顎の位置がズレることで生じる病気のリスクは高いと言える。ただしズレた咬み合わせに口の周りにの筋肉が慣れている場合もあるので慎重に近づけながら、リスクを最小限にし、日常生活に支障をきたさない方法(これが難しいのは処置中に食事しないといけないのと感染する場合がある)で処置しないとトラブルの原因になることがあります。方法については歯科医師によって異なるが正しいと可逆的の方法(仮歯)などで少しずつリハビリを兼ねてから進めていくのが理想である。傷害性咬合から理想的予防咬合にプランを立ててからリハビリを継続していく方法。
2025年03月23日 12:38