咬合病
咬合病とは咬合の不調和が原因で顎口腔系に起こる病的な形態や機能傷害を総称した名前である。【原因】①中心位と中心咬合位のズレ②咬頭干渉③blancing contact(咬まない側)顎口腔系の病的変化には早期ないし過剰な咬耗、歯髄炎、歯ぎしり、食いしばりなどの異常咬合習癖、歯の動揺、顎骨のゆがみ、筋の痙攣並びに筋膜痛、関連痛、開口不全、偏頭痛用の慢性頭痛、肩こり、顎関節症、ストレスによる老人顔貌があげられる。最近ではこの顎位の異常がストレスとして生理的平衡を乱して自律神経失調につながるものと考えられている。生理的調和のとれた生物物理的な状態は生理的咬合の回転は第二頸椎の歯状突起とされている。これだとx軸とy軸の中心は歯状突起が0の位置である。そうすると上下の歯は開閉によって垂直になる。つまり上の歯のベクトルがAとして下の歯のベクトルがBとした場合ⅹ軸に垂直になるのが生物物理的には健全な代謝といえる。病的な場合は回転中心が顎関節のか頭になる場合である。関節軟骨がなくなりⅹ軸がy軸に対して約30度上方に傾きます。例えば顎関節のか頭が楕円状の場合は回転に対して後下方に傾き中耳に不当な圧迫を与える。脊椎にも変化が起きる。過蓋咬合(出っ歯)もか頭の蝶番回転を強制し病的状態を作り出す。このような咬合関係はstresserとなりうる可能性がある。
2025年04月04日 06:38