歯根膜と顎関節の傷害を守る
咬合において歯が作用点、顎関節が支点、筋肉が力点ならばどこに傷害が起こるかというと歯の支持組織である歯根膜でありそれに連動している顎関節である。歯根膜とは歯根の周りに付着する靭帯組織で歯と骨とをつなぎとめたりとクッションや栄養を与える役割を担っている。顎関節は上下の歯を回転、回旋、滑走前方運動によって咬みあわせる役割を担っている。歯根膜に傷害が起きるとそこから物を噛んでも痛みとなりさらに細菌感染すると歯周病になり歯は脱落する方向に向く。顎関節に傷害が起きると開口傷害が起きたり痛みを生じたりする。さらに年齢を重ねるに従って筋力低下が起き嚥下障害も起こってくる。それを防ぐにはどうすればいいか?口の環境はその人の性格、習慣性、遺伝、持病、歯並び、咬みあわせ、歯の硬さによって違うからまず痛みをとる処置ではなく物が咬める処置を施して理想的予防的咬合(咬合のコントロール)に出来るだけ戻して予防的治療的メンテナンス、リハビリテーション、プラークコントロールにて長期にわたって歯根膜と顎関節を傷害から守ることである。
2025年04月30日 16:16