白板症
白板症は皮膚疾患と関連のある病変あるいは既知の疾患によるもの、すなわち扁平苔癬、白色海綿状母斑、乾癬などを除いた口腔の灰白色病変に用いられる。「摩擦によっても除去できない白斑で,ほかの診断可能な疾患に分類できないもの」全身的因子はビタミンA不足、エストロゲン欠乏、過コレステリン血症など局所的因子としてたばこ、義歯による刺激、尖った歯異や歯の位置異常による外傷などが考えられる。
40代の男性に多く好発部位は頬粘膜と歯肉、舌である。臨床所見は多彩な像を示し大きさも色々である。色も白みがかったものから灰白色な色もある。
治療は局所的因子のあるものは除去する。薬物はビタミンAの投与、切除。最近はレーザー治療も有効である。予後は慢性の経過をとり長期に存続することが多い。白板症から癌に移行
することがあるため経過観察が必要です。いわゆる前がん病変である。
2023年01月20日 17:51