ストレスと免疫
交感神経は胸腺、脾臓、リンパ節へ直接入っておりノルアドレナリンなどのカテコールアミンをマクロファージ、樹状細胞、Treg細胞に浴びせます。免疫細胞はカテコールアミンによってその働きが抑制されます。特にTh1にノルアドレナリンの受容器があるからその働きを抑制する働きがあり免疫反応を弱める傾向にあります。さらにノルアドレナリンの受容体がB細胞にもあるからその刺激によりIgE産生が増加する。一般的にストレスがかかるとこれに抵抗すべき交感神経が活発に動きます。ここで慢性的にストレスがかかると交感神経が長時間過剰に働くことになりいざ病原体が入ったときにT細胞がリンパ節から出にくくなります。これが免疫を下げる仕組みの一つです。
2023年07月09日 13:02