副腎皮質ステロイド服用者の口腔処置
副腎皮質ステロイド服用者は自己免疫疾患や血液疾患などに用いられるが急性症状の寛解は得られても十分に完治は至らずやむを得ず長期にわたって服用せざるを得ない症例があります。プロスタグランジンなどの化学伝達物質の放出を抑制するので抗炎症作用、免疫抑制、抗アレルギー、鎮痛作用があり一方では易感染、高血糖、体幹肥満(ムーンFACE)、骨粗鬆症(CA吸収阻害)、消化性潰瘍、高血圧、多毛(副腎皮質の代償作用)、精神症状、緑内障(交感神経優位)口腔内においては易感染状態にあるのでプラークコントロールは必須で抜歯など外科処置では感受性の高い抗菌スペクトルの狭い抗生剤を選択すべきである。
2024年02月08日 17:21