薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の歯科口腔外科治療
骨吸収抑制薬、血管新生阻害薬に関連して発生することがある顎骨壊死は問題になっていて対策が必要です。診断基準は1、BPやDmabの治療歴、2、8週以上口腔、顎、顔面領域に骨露出認める。また口腔内あるいは口腔外から骨を蝕知できる瘻孔を8週以上認める。3、原則として顎骨への放射線履歴がない。かっては顎骨壊死は難治性とされていましたが現在は高い確率で治癒が期待できるようになりました。保存療法では6,7%腐骨除去、腐骨部分だけを取り除く方法で66.7%、大きく取り除くと83.3%が治癒したとの報告あります。ステージ分類はステージ1感染がなしステージ2感染ありステージ3が口腔外や上顎洞、隣接組織にフィステルあり。歯科処置において抜歯時にARA(骨吸収抑制薬)を休養しないこととなりました。BPは骨内に蓄積しないがデスノマブは蓄積するので投与後4か月で抜歯が望ましい。リスクが高い患者は1長期投与者2ステロイドと血管新生阻害薬併用者3糖尿病患者4高容量の骨吸収抑制薬を投与されている癌患者
2024年03月06日 05:50