咬合不全病(動態病変)とストレス
咬合不全(下の顎を動かした時その動きを妨げるようなかみ合わせ)によっておこる症状は動態病変として咬合性外傷(歯根膜炎)から二次的に細菌感染による歯周病、顎関節症、歯のクラックや隣接面空洞(CO)からなるカリエス、智歯周囲炎などその他口腔外科疾患(粘液嚢胞、良性腫瘍、悪性腫瘍、口内炎、舌痛症などいろいろ)がある。咬合不全が海馬偏桃体ー青斑核ー視床下部を介して交感神経からノルアドレナリン放出ドーパミンセロトニン放出(SNS経路)。一方脳におけるストレス応答は下垂体ー副腎皮質髄質を中心としたホルモン(HPA経路)。アドレナリン、副腎皮質ステロイドが産生され全身的なストレス疾患をひきおこす可能性がある。それによって自律神経(交感神経優位)の乱れ、側頭筋の過緊張による片頭痛、胃腸障害、顎関節の障害などいろいろある。これらは歯並びが悪かったり、不良充填物、拙い矯正治療後、歯ぎしり、歯の硬度差、歯の欠損の放置、片咀嚼などが原因とされている。
2024年06月20日 06:21