甲状腺疾患の患者が来院したときの歯科口腔外科的処置
甲状腺機能亢進症(病因)何らかの機序により遺伝的負荷のある人の中に甲状腺刺激物質が出現して発症し精神ストレスが引き金になることが多い。甲状腺クリーゼは極端な憎悪(臨床症状)眼球突出、甲状腺腫、頻脈【メルゼブルグ3徴候】(口腔内所見)舌の神経症状、歯槽骨の吸収、骨粗鬆症(治療)抗甲状腺剤【メルカゾール】甲状腺摘出甲状腺機能低下症(橋本病)(病因)粘液水腫を特徴とする。自己免疫疾患。(臨床症状)皮膚の浮腫状肥厚、特有の顔貌、徐脈、血圧低下(口腔内所見)口腔粘膜の乾燥、巨大舌、エナメル質形成不全、根未完成歯(治療)【チラージン】
歯科口腔外科的処置にあたってストレスに過敏な状態であること、情緒不安定、血圧の異常、電解質の異常に注意してできるだけ無痛的に行うこと。局麻剤はエピネフリン無添加が望ましい。薬物投与中は感染予防が必要であること。
2024年07月29日 15:34