唾石症
唾液腺あるいはその導管内に結石の生じる疾患を唾石症という。唾石の発生は80%以上が顎下腺あるいはその導管であるワルトン管に診られ耳下腺,舌下腺、小唾液腺は稀である。通常は片側性に生じ1個のことがほとんどであるが、2個以上のこともある。(大きさ)米粒大からピーナツ大のものが多い。表面は黄白色で顆粒状を呈し成分はリン酸カルシウムである。(症状)食事中の顎下腺の腫脹、疼痛であることが多い。時には放散性の劇痛が生じる。【唾仙痛】停滞、貯留した唾液、あるいは唾石そのものが感染源となって化膿性炎が起きたときは顎下腺炎や口腔庭炎がみられる。炎症が波及した場合は口底蜂窩織炎が起こる。(治療)消炎後摘出)
2024年08月25日 08:45