理想的な咬合は自律神経や内分泌系を調整する2
脳は脊髄の上にあり脳幹(中脳、橋、延髄)で繋がっています。脳幹の上に視床と視床下部がありここに自律神経や内分泌機能をコントロールする中枢があります。視床下部の下に蝶形骨がありそれが後頭骨や顎骨につながっています。噛むこと呼吸の連携プレイによって脳に良い刺激が伝わります。メカニズムは身体は呼吸をするために背骨がたわみ、その刺激が頭蓋骨を動かします。頭蓋骨は吸気の時に膨らみ呼気のときは収縮しますがその中でも最初に動くのが後頭骨でありこの振動が蝶形骨を揺さぶりその上にある脳下垂体や視床下部を刺激する。視床下部や脳下垂体は自律神経や内分泌の機能を左右する重要な器官である。ここに良い刺激が伝わればこれらの機能調整され精神状態が保たれたり、ホルモンの分泌が正常にコントロールされます。(β-エンドルフィン分泌)ところが咬合がうまくいってないと顎や後頭部の筋肉が緊張し首や肩、背中などが堅くなります。筋肉が堅くなれば背骨のたわみ(遊び、フレキシビリティ)がなくなり後頭骨蝶形骨の動きも止まってしまいます。背骨ー後頭骨ー蝶形骨の一連の心地良い刺激が妨げられる。その結果脳に良い刺激が伝わらなくなり、自律神経や内分泌の機能が狂ってきます。自律神経は体温、血圧、呼吸、消化などの生理現象を司っており私たちの意志ではコントロールできない神経です。緊張や興奮を引き起こす交感神経と緊張を解いたりリラックスする副交感神経とのバランスで成り立っています。このバランスが崩れると自律神経の支配下にある臓器の機能が低下し様々な【不定愁訴】の原因になります。
2024年08月29日 04:58