ギランバレー症候群
ギランバレー症候群は「急性炎症性脱髄性多発根神経炎」で自己免疫疾患です。末梢の運動神経に脱髄が生ずるため急性の運動神経麻痺を生ずる。急性の四肢脱力を主徴とし下肢から上行し進行すれば呼吸筋麻痺を起こして致命的になることもある。患者の6割に両側性の顔面神経麻痺が生ずるので話しにくい食べにくいなどの自覚症状で歯科口腔外科を訪れることがあります。ベル麻痺との鑑別は「両側性」であること。感覚障害は比較的少ない。さらには重症例として動眼神経麻痺など運動に関するすべての脳神経麻痺がおこる。自律神経障害にも及びます。(病態生理)細胞性免疫と体液性免疫が関与。細胞性免疫ではリンパ球や大食細胞の浸潤を伴った末梢神経の脱髄所見やミエリン蛋白に対する細胞性免疫関与。体液性免許では「抗ガングリオシド抗体」が認められ自分の髄鞘を破壊。
(治療)軽傷例では自然治癒あるが重症例では血中の「抗ガングリオシド抗体」除去のため血漿交換療法か免疫反応を正常化することを目的に免疫グロブリン大量投与
2024年09月19日 18:07