CAR-T療法
CARーT細胞は通常の免疫機能だけでは完全に死滅させることが難しい難治性の癌に対する治療法として開発されてきた。患者さんのT細胞(リンパ球)取り出し遺伝子医療の技術を用いてCAR(キメラ抗原受容体)と呼ばれる特殊なタンパク質を造り出すことが出来るようT細胞を抗体遺伝子とTCR遺伝子と組み合わせて人工的に作られたものである。CARはがん細胞特にCD19CD20HER2などに対する抗体の遺伝子をもとに作ったCARによる治療が試みられている。特にCD19は急性リンパ球白血病の治療に持ちられている。1患者さんの細胞の採取(リンパ球採取)2T細胞の改変(T細胞をウイルスベクターを使って特定の抗原を発現する癌細胞を認識し攻撃するよう改善する)3細胞の増殖4リンパ球除去化学療法を行う5CARーT細胞を戻す。1回のみ6癌細胞を攻撃
キムリア 再発癌難治性癌DLBCL 再発癌ALL
イエスカルタ 再発難治性DLBCL 高悪性度B細胞リンパ腫 原発性縦隔大細胞性B細胞リンパ腫
ブレヤンジ 再発性難治性DLBCL非ホジキンリンパ腫再発性難治性FL
(副作用)1サイトカイン放出症候群(CRS)発熱低酸素DIC多臓器不全 アクテムラ、デカドロン
2 CARーT細胞神経毒性(ICANS)脳症頭痛せん妄痙攣意識障害デカドロン
最近では芋虫の持っている酵素を使って遺伝子を改変(トランスポゾン法)がある
2024年10月21日 15:03