抗体医薬によるTregの除去
Tregを用いたさまざまな免疫療法が検討されているがその中でも特に有望視されているのが癌細胞に特異的に現れているTreg(Foxp3遺伝子)を取り除く方法です。腫瘍局所に現れているがん抗原もしくは自己抗原によりTregが活性化されていて多くはエフェクター型でありこのため癌細胞を攻撃する免疫応答を増強するにはエフェクター型Tregを選択的に排除すればよいと考えられる。そこで有望視されているのがエフェクター型Tregに特異的な分子を標的にした免疫療法でその標的の一つがCCR4(ケモカイン)といわれるたんぱく質である。成人T細胞白血病(ATL)の治療薬として抗CCR4抗体がある。モガムリズマブ「ポテリジオ」。ただしこれだけでは不十分である。
2024年11月07日 14:22