局所麻酔薬アレルギー
局所麻酔アレルギーで最も注意しなければならないのは局所麻酔後短時間のうちに意識消失、呼吸停止、循環虚脱を生じるアナフィラキシーである。(病状、病態)胸部圧迫感、紅斑、蕁麻疹などの皮膚症状、悪心、嘔吐などの消化器症状、顔面蒼白、動悸、頻脈、不整脈などの循環器症状が現れ意識喪失、心停止など起こる。
(病因)アナフィラキシーはアレルゲンがIgEに結合してそれに活性化した肥満細胞からヒスタミンが放出されて引きおこるとされている。最近では好塩基球・IgG・血小板活性因子が主役とされている新たな発症機構が存在することが報告されている。
(対応)原因となる薬剤投与を直ちに中止する。バイタルサイン、症状の確認を行いアナフィラキシーが疑われたら気道確保と酸素投与、静脈路の確保と輸液による循環血液量の確保が初期治療である。アドレナリン筋注、抗ヒスタミン薬、ステロイド適宜投与。
症状が重い場合はAEDと救急要請の必要性。
2024年12月07日 05:04