傷害性咬合の治療法
傷害性咬合を治すには犬歯(糸切り歯)の役割が重要である。奥歯(大臼歯)がうまく嵌合して奥歯に傷がいかないようにすることが必要である。まずは上下の歯をかみ合わせてみてください。正常なかみ合わせなら「上下の犬歯だけがかみ合って他の前歯、臼歯が浮いて離れている」のが理想です。これは奥歯が苦手とする、横方向からの力が過剰にならないようにするためである。噛む力が奥歯に横の方向の力をかけてしまうと歯に過度に力が行き過ぎてしまい頬舌粘膜の傷、動揺、知覚過敏、咬合痛、歯のマイクロクラック、破折など障害を引き起こす要因となってしまう。そこで奥歯に横方向からの力が強くかからないように犬歯が支え誘導するようなかみ合わせなら奥歯は守れます。この犬歯が奥歯を守るメカニズムを【犬歯誘導】という。奥歯に問題がある人はこれがうまく出来てないことが多い。従って八重歯や犬歯の捻転、反対咬合、歯ぎしりによる犬歯の形がすり減ることで支えられなくなり少しずつ奥歯の負担が大きくなりこれが歯周病とがいろいろな傷害をもたらすことになります。ただしかみ合わせの改善で注意が必要なのは上下の接触関係や下顎の動きを医学的に改善してもその改善案が本人に必ず当てはまるとは限らない。噛むことと咬むの違い。
2025年02月28日 02:39