白血病
白血病とは、白血球の自律性増殖が異常となり白血球が増殖する疾患である。白血球数が増加するだけでなく増加した白血球は通常と異なったものである(白血病細胞)。【所見】白血病細胞が増加し、正常造血機能を抑制するために正常な白血球が減少する。①白血球減少に伴う感染症が起こり発熱(40度)咳嗽、咽頭痛、下痢等が起こる。②赤血球減少(貧血)顔面蒼白、全身倦怠、動悸、目まいを生じる。③血小板減少に伴う出血症状が起こる。口腔内において歯肉腫脹、粘膜下出血、歯肉の自然出血が特徴である。④病状が進行すると脾臓、肝臓、リンパ節および歯肉での白血病細胞浸潤による腫大がみられるようになる。腫瘍細胞が分化能を失ったものを急性白血病で分化能をたもっているものを慢性白血病と呼ぶ。【治療①急性白血病の場合は「Total cell kill」で「初回寛解導入療法」(末梢血や骨髄中に白血病細胞がない状態)それでも白血病細胞が残っている場合は寛解後療法(地固め療法、大量化学療法、造血幹細胞移植)②慢性骨髄性白血病はイマチニブ(グリベック)が有効な薬剤とされている。
2025年04月18日 05:31