多発性骨髄腫
多発性骨髄腫は免疫細胞の一つである「形質細胞」の一つが癌化する病気であります。形質細胞が癌化すると骨髄腫細胞になると異物を攻撃する能力がなく役に立たない「Mタンパク」という抗体を作り続けるようになります。この骨髄腫細胞が体のいろんな部位で増殖することから多発性骨髄腫と呼ばれている。正常な血液細胞が作れないので貧血、動悸、息切れ、発熱、出血傾向になる。正常な抗体が作れないので免疫低下することで肺炎、尿路感染症が起きる。骨髄細胞が無制限にMタンパクを作ることで腎障害や血液循環障害を起こす。骨髄細胞が破骨細胞を刺激することで全身の骨組織が破壊され骨折や脊髄骨折を起こし高カルシウム血症になる。【治療】①造血幹細胞移植(自家移植)②移植が適していない場合は多発併用療法「VMP療法」分子標的薬ボルテゾミブ、メルファラン、プレドニゾロン「VMP」療法以外は免疫調節薬「レナリドミド」ステロイド「デキサメタゾン」③放射線療法
2025年04月18日 05:32