シェーグレン症候(SS)
涙腺、唾液腺の慢性炎症によって涙液、唾液の分泌量が減り眼・口腔内の乾燥症状を主徴とする自己免疫疾患である。涙腺や唾液腺が破壊されることが特徴で多彩な自己抗体が出現したり高γーグロブリン血症をきたすことがある。【好発年齢】30~50歳の中年女性。膠原病に合併しないものを一次性SS、膠原病に合併するものを二次性SSといいほかにもRA、SLEが特に多い。【症状】眼症状では乾燥により異物感、かゆみ、充血などの訴え(角膜上皮の破壊による角結膜炎)口腔症状では嚥下困難や齲歯の増加多い。腺外症状として関節炎、レイノー症状、リンパ節腫脹などがある。【治療】腺症状の場合は基本対症療法で口腔の乾燥については人工唾液、塩酸セビメリン、塩酸ピロカルピンなどがある。眼の乾燥に関しては人工涙液の点眼、涙点プラグの挿入、腺外症状の場合はステロイド、免疫抑制剤など。
2025年05月27日 08:46