MS(多発性硬化症)
中枢神経(脳、視神経、脊髄)内に炎症性脱髄を繰り返す疾患である。【疫学】平均発症年齢は20代後半で男女比は1:9と女性が圧倒的に多い。【原因】病巣にリンパ球やマクロファージなどの炎症性細胞浸潤があるから自己免疫機序を介した炎症により脱髄が起こると考えられている。【症状】MSは中枢神経内の様々な部位に病変を形成しそれを反映した症状を呈する。視力障害、複視、小脳失調、構音障害、歩行障害、運動麻痺、感覚障害、膀胱直腸障害などである。MSに特徴的なのは両側性の内側縦束症候群がある。視神経障害では視力低下、視野異常特に中心暗点が特徴である。
2025年07月10日 16:11