ネット予約

広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニックでは、歯科口腔外科・小児歯科・審美歯科・インプラント・レーザー治療など幅広く対応します。

ホームブログページ ≫ サリンの作用機序 ≫

サリンの作用機序

アセチルコリンという生命活動に欠かせない重要な化学伝達物質がある。脳をはじめ、全身に張り巡らされた神経回路である。その神経細胞の連結部シナプスに隙間がありこの隙間をでアセチルコリンは脳内伝達物質として伝令役を務める。神経細胞の一端から放出され他端の受容体に結合して情報を伝える。アセチルコリンの情報は実に多彩な役割を果たす。副交感神経優位で心筋(M2)心拍数低下、心収縮力低下。気管支、胃腸の収縮(M3)唾液、膀胱括約筋(M3)の収縮で排尿。瞳孔括約筋収縮(縮瞳)毛様体筋収縮で眼圧低下。脳内の神経活性化。筋肉。収縮。一方神経回路を伝わる情報はスイッチのオン・オフの機敏さに特徴ある。神経指令は一瞬でオンになりすぐオフになるからこそ意味がある。それに応じて身体は細かく適応できる。それゆえにシナプスの隙間に放出されたアセチルコリンは伝令役を終えると直ちに破壊されなければならない。破壊役はアセチルコリンエステラーゼという分解酵素である。コリンと酢酸に分解し神経伝達物質としての抗力を消去する。シナプスには大量のアセチルコリンエステラーゼが常時待機してスイッチオン・オフを行っている。サリンはアセチルコリンの類似物質である。化学構造がそっくりなので酵素アセチルコリンエステラーゼに結合する。ところがサリンの先端には反応性に富むリンが付いていて酵素につき酵素の働きを止めてしまうのである。するとアセチルコリンエステラーゼが働かないとアセチルコリンが除去されないのでシナプスのスイッチがオンの状態のままである。筋肉は収縮し続けて脈拍は低下したままの状態で嘔吐、腹痛、めまい、呼吸困難、縮瞳が起こり最悪の場合は心停止に至る。常時アセチルコリンは身体内において働いているがその増減のバランスが乱れるだけで身体は致命的な状態に陥ってしまいます。サリンが怖いのは揮発性ですぐ気体となり呼吸器だけでなく皮膚からも吸収されてしまう。特効薬は【PAM】。サリンによって不活化されたアセチルコリンエステラーゼからリンを取り外して再活性化する働きがある。抗コリン薬として【アトロピン】があり過剰なアセチルコリンの働きを抑える。
 
2025年07月10日 16:12

呉市広駅前|歯医者

小早川歯科口腔外科クリニック

〒737-0142
広島県呉市広駅前1-8-11

TEL:0823-72-3041

受付時間:月~土
AM/9:00~12:30
PM/14:00~19:00
土曜午後の診察は17:00まで
休診日:木曜午後、日曜、祝日

モバイルサイト

小早川歯科口腔外科クリニックスマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら