口の中に白い斑点、膜がある。放っておくとどうなるか?
口の中に炎症が起き、赤く腫れて破れ、痛みを伴う。これはよくある口内炎であるが正確には「アフタ性口内炎」である。アフタ性口内炎ともう一つは「カタル性口内炎」です。やけどとか器具とか咬傷によるいわゆる傷害性口内炎です。アフタ性口内炎はストレス、栄養不足が原因とされてますが実はストレス性口内炎ともいわれて自律神経の乱れにより起こることもあります。免疫が低下することによりおこるとも言えます。患者さんによっては「傷害性咬合」の人は両方とも起こります。これらは1,2週間で治る場合がほとんどです。一方で口や舌の粘膜に白い斑点や膜が出来ていてこすっても取れない場合があります。これは口内炎ではなく口腔がんの前癌病変とされている「白板症」です。ステージは5段階に分けられます。癌化のリスクはこちらの方が断然高いと言えます。白板症は癌と違って痛みがさほどありません。ただなかなか治りません。その後修復がなされて癌化しやすいです。白板症は口腔内においてダメージを受けやすい場所に起こります。歯並びや歯のとがっているところがいつもこすれていたり、頬粘膜の内側の同じ部分を噛む癖があったりすると発症してしまうのです。これも原因は「傷害性咬合」の患者さんに多いです。さらに「口腔癌」は痛みないものだからかなり進行した場合に見つかるケースがほとんどです。ひどくなるとしみてきたり、舌の働きが悪くなったり、喋づらかったり、入れ歯いれてなかったりすることが多いです。あと癌は血管を作るので出血もします。以外と気づきにいのです。
2025年07月14日 10:29