口が開けづらい?
口が開けづらい場合考えられることは顎関節症、上顎智歯の筋突起障害による開口障害、上顎腫瘍特に上顎洞癌が考えられるがもう一つあるのです。破傷風菌による感染症があります。この菌に感染すると、菌が発する神経毒により様々な神経がやられ、筋肉のこわばり、呼吸困難、痙攣などが起こります。初期は口が開けづらい、顎が疲れるといった症状が現れます。だんだんとひどくなり、次第に顔の筋肉もこわばってひきっつたような顔になるのが特徴になります。破傷風は、感染後数日~20日ほどで症状が出始め、放っておくと突然の心停止を起こすなど一気に重篤化し命にかかわります。この菌は土であれば高い確率(50%)で存在します。土を触っただけで傷口から菌が入り込んで感染する恐れがあり、ガーデニングだけで感染してしまうこともあります。基本的には免疫がやっつけてくれるので発症には至りません。感染してしまうのは免疫が落ちている時だけです。60歳以上の免疫の落ちた世代に多いです。なお破傷風はワクチンに高い効果が認められています。1968年以降は乳幼児と小6に定期接種が義務づけられました。
2025年07月14日 12:03