⑫ステロイド
ステロイドとは副腎という臓器で作られるホルモン。このホルモンが持つ作用(抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用)を薬として応用したものがステロイド薬。抗炎症作用・・・・・・炎症に係る物質プロスタグランジンの産生を抑える。マスト細胞間物質⇒アラキドン酸に係る酵素ホスホリパーゼcを阻害するのがステロイド剤。アラキドン酸⇒PGに係る酵素シクロオキシゲナーゼニア(COX)を阻害するのがNSAiDs。アラキドン酸⇒ロイコトリエンに係るのがリポオキシゲナーゼ(LOX)。
①鉱質コルチコイド・・・アルドステロン集合管のNA+ポンプにおいてNA+の再吸収、k+の排出により血圧↑、浮腫、低K血症
②糖質コルチコイド・・・【3大作用】抗炎症作用、免疫抑制、抗アレルギー+弱い鉱質コルチコイド(血圧上昇)
【疾患】炎症性疾患、リュウマチ疾患、自己免疫疾患、アレルギー疾患
【副作用】代謝作用(血糖値↑、脂肪合成)
プレドニゾロン、ペタメタゾロン、デキサメタゾン
【作用】鉱質コルチコイド弱め糖質コルチコイド強める。
【使用上の注意】急にやめると頭痛や吐き気、血圧低下などステロイド離脱症候群が起きる。
ステロイドの長期投与によりコルチゾールが減る。従って中止するとコルチゾールの分泌が出ないから
副作用が起こる。
2025年07月31日 18:02