⑱貧血の薬
貧血とは血液中の赤血球のヘモグロビンが低下すること。造血幹細胞→赤芽球→赤血球において分化する過程においてホルモンとかビタミンや鉄不足により濃度低下。①鉄欠乏性貧血・・・・・【原因】鉄不足(慢性の出血)EX)消化性潰瘍、子宮筋腫、月経、妊娠
【治療】鉄剤 硝酸鉄水和物、フマル酸第一鉄、クエン酸第一
②巨赤芽球性貧血・・・・【原因】VB12又は葉酸の不足していると内因子と結合しないので体だけ大きくなる。、胃切除している人、萎縮性胃炎、胃がん(悪性貧血)
【治療】V12製剤、シアノコバラミン®メチコバール、メコバラミン
③腎性貧血・・・・・・・【原因】腎性機能障害(エリスロポエチン)⇒透析
【治療】エリスロポエチン製剤(飲み薬)エポエチエン、エポエチエンβ
【新薬】HIP-PH阻害薬(注射薬)
HIPは高山などにおいて細胞の酸素供給が低下したとき活性化されたタンパク質(転写因子)
普段はHIP-PH(ヒフプロリン酸)の酵素で分解される。分解されないようにHIPとDNAと結合してエリスロポエチンを産生させ赤血球を増やす。ロキサデュスタト®エレベンゾ、ダブロデュスタト®ダーブロック、バダデュスタト®バフセオ
④再生不良性貧血 【原因】造血幹細胞に対する自己免疫疾患。原因不明。
【症状】貧血、感染、紫斑
【治療】(1)メテノロン®プリモボラン・・・蛋白同化ステロイド骨量、筋肉、造血
(2)シクロスポリン®ネオラール
(3)抗人胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン®サイモグロブリン
ウサギを使って自己反応性細胞に対する抗体⇒造血
(4)G-CSF顆粒球ーコロニー刺激因子・・・・白血球を作るレノブラスチン®ノイロトジン、フィルグラスチン®ブラン (5)トロンボポエチン受動体作動薬・・・造血幹細胞が活性化されて血小板増える。ロミプロスチム®ロミプレート(注射)エルトロンボパグ®レボレード「特発性血小板減少症紫斑病」
2025年08月07日 08:53