㉕脂質異常症の薬
脂質とは遊離脂肪酸(FFA)・・・・エネルギーの基(酸素と反応)。リン脂質・・・生体膜の構成成分。コレステロール・・・・ステロイドホルモンの前駆体、胆汁酸の原料。中性脂肪(TG)・・・・コレステロールの貯蔵。脂質異常の基準値・・・TG>150mg㎗、LDL>140、HDL<40
1⃣HMG-COA還元酵素阻害薬・・・・プラバスタチン®メバロチン、アトバスタチン®リピトール、ロスバスタチン®クレストール、ピタパスタチン®リバロ。肝臓においてアセチルCOA⇒HMGCOA⇒メバロン酸⇒コレステロールにおいてHMG-COAの還元酵素を阻害することによりコレステロールを産生させない。よって肝臓のLDL受容体を増やすことによりLDLを減らす。
2⃣陰イオン交換樹脂製剤・・・コレスチラミン、コレスチミド。腸内において胆汁酸を吸着することにより門脈を通じて戻れなくすることによりコレステロール低下する。LDLも減る。
3⃣小腸コレステロールトランスポーター阻害薬。小腸から肝臓へコレステロールがいかないようにする。それによってLDL受容体が増えてLDLが減る。エゼチミブ。
4⃣コレステロール異化促進薬。コレステロールから胆汁酸に反応を促進させる。プロブコール。
5⃣PCSK9抗体(注射)・・・・肝臓のLDL受容体にくっつき受容体を分解するタンパク。これの抗体によりLDL受容体を増やすことによりLDLを減らす。エボロクマブ。
6⃣フィブラート系・・・・作用機序①遊離脂肪酸⇒TGになる経路を阻害。TG⇒FFAになる場合のLPL(リポ蛋白リパーゼ)を活性化させることによりTGを分解。べサフィブラート。フェノフイブラート。
7⃣ω3脂肪酸・・・・・・作用機序①LPLを活性化することによりTG分解促進②肝臓でのVDLDの合成を抑制。EPA、DHA
2025年08月16日 15:42