㉘消化性潰瘍の薬
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・・・・攻撃因子(胃酸、ピロリ菌、NSAiDs、ペプシン)防御因子(粘膜による保護、粘膜血流、PGE2)治療は攻撃因子を抑え防御因子を増やす。
【胃酸分泌のメカニズム】副交感神経節→ECL細胞←G細胞によりECL細胞からヒスタミン放出⇒壁細胞におけるM3、H2、ガストリン受容体にてH+(プロトン)がH+ーK+ATPase(プロトンポンプ)を通じて胃壁から出てHCLになる。薬としてはどこかで阻害する。
1⃣プロトンポンプ阻害薬・・・・・プロトンポンプ内においてジフィルド結合して不活性化する。オメプラゾール、ランソプラゾール®タケプロン、ラべプラゾール®パリエット。最近はK+イオン競合型としてアシッドブロッカーがある。ボノプラザン®タケキャブ錠
2⃣H2受容体遮断薬・・・・ファモチジン®ガスター、シメチジン®タガメット
3⃣抗コリン薬・・・・・副交感神経節、ECL細胞M1を遮断。・・・・ピレンゼピン。M1~M3非選択的遮断。チキジュウム、ブチルスコポラミン®ブスコパン
4⃣ガストリン抑制薬。G細胞受容体遮断薬・・・・プルグルシド。G細胞からのガストリン分泌抑制。オキセサゼイン®ストロカイン
5⃣制酸薬・・・・・・胃酸と中和させる。・・・・炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウムゲル
防御因子増やす。
6⃣プロスタグランジン製剤・・・・ミソプロストールがプロスタイド受容体に反応しPGE2誘導させる。胃酸分泌低下、粘膜分泌亢進、粘膜血流亢進。・・・・ミソプロストール
7⃣胃粘膜修復、胃粘膜保護薬・・・・PGE2、PGI2合成促進。レパミド®ムコスタ、ラプレノン®セルベックス、スクラルファート
2025年08月19日 11:43