歯周病⇒動脈硬化
狭心症や心筋梗塞といった動脈硬化のリスク因子は年齢、性別、総コレステロール、収縮期血圧、喫煙などに加えて脂質異常症、糖尿病、肥満もリスク因子さらに高感度CRP,IL-6の値も冠動脈疾患発症のリスクの指標となります。これらのリスク因子と歯周病のかかわりがどのように関係しているか?歯周病は慢性炎症であり高感度CRPや炎症性サイトカイン(IL-6,TNF-α、IL-1)などにより全身性の炎症応答の亢進が血管内皮障害を発症、進行します。又悪玉菌の一つであるポルフィロモナス・ジンジバーリス(PG菌)が血管内皮細胞に侵入できることや動脈硬化病変から検出されることも示唆されています。これらから歯周病によって引き起こされた炎症は動脈硬化疾患の一つのリスクとなりえます。
2025年09月10日 17:22
