⑥胃がん
胃がんはかっては罹患率、死亡率が1位であった。検診による早期発見やピロリ菌の感染率の低下、治療の発達などにより死亡率は減少傾向となっています。【症状】初期は痛みなどの症状ないが進行癌の場合上腹部痛(心窩部痛)胃もたれなどが発見のきっかけとなることがあります。【診断】上部消化管内視鏡検査による生検などが確定検査になります。上部消化管造影検査。深達度は粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜外、周囲浸潤に分けられる。CTなどでリンパ節転移や遠隔転移を検索し進行度に応じた治療法が選択されます。【治療】①内視鏡治療。分化型と未分化型。分化型では粘膜下層にわずかに浸潤した程度では内視鏡治療の適応です。(内視鏡的粘膜下層剥離術)で(色素内視鏡)の併用。②外科手術。粘膜下層以深が疑われ遠隔転移がない場合は外科手術。標準術式は3分の2以上の切除とリンパ郭清術。③切除不可能な場合の化学療法明らかな遠隔転移があり手術困難な場合。手術後に再発した場合。経口のTS-1とシスプラチンの組み合わせ。シスプラチンの代わりにオキサロプラチン。手術や内視鏡生検でHER2が(+)であればトラスツズマブ®ハーセプチン®カドサイザーの分子標的薬にカぺシタビン(ピリミジン代謝拮抗薬)とシスプラチンの併用。術後補助化学療法。TS-1の使用。
2025年09月24日 17:25
