⑦泌尿器癌(腎細胞がん)
腎臓の主な機能は①尿生成を通じて体液(細胞外液)の恒常性の維持②N2などの蛋白質代謝産物の排出③内分泌と代謝異常(ビタミンD活性化、エリスロポエチン産生、レニン生成)。腎腫瘍のうち近位尿細管由来の腎細胞が9割を占める。【組織学的】淡明細胞がんが最も多い。乳頭状、色素嫌性、集合管癌、紡錘細胞がんなどがある。【疫学】癌全体の2%。50代~70代。【原因】肥満と喫煙【症状】発見時限局癌45%、転移癌30%。血尿、腹部腫瘤、疼痛は10%で無症状のことが多い。発熱、貧血、多血症、高CA血症で見つかることが多い。【診断】Dynamic CT(94%)腹部超音波検査(74%)【手術】根治。Ⅳになると薬物療法。サイトカイン(インターフェロン、Il-2)血管新生阻害薬(スニチニブ、アキシチニブなど)mTOR阻害薬(エベロリムス)
2025年09月29日 16:59
