ネット予約

広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニックでは、歯科口腔外科・小児歯科・審美歯科・インプラント・レーザー治療など幅広く対応します。

ホームブログページ ≫ ①がん化学療法による口腔粘膜炎 ≫

①がん化学療法による口腔粘膜炎

がん化学治療では副作用として口腔粘膜の広範かつ重篤な糜爛を引き起こすことがあります。口腔粘膜障害への国際的な臨床ガイドラインの一つにMASCCが作成したものがあります。これによると大量化学療法や造血幹細胞移植治療を受ける患者の口腔粘膜障害発生率は100%に至りその他の化学療法でも頻繁に起こる副作用とされています。口腔粘膜障害は骨髄抑制による白血球減少期と時期を同じくして発生し、感染の危険を高めます。骨髄抑制期に何らかの感染を併発した場合には多種多様の抗菌薬による治療が行われる結果、口腔内において常在菌が消失し日和見感染に関与する菌への菌交代現象が起こることがあります。口腔内にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌等の耐性菌が検出されることもあります。白血病や固形腫瘍に対する化学療法でも強い骨髄抑制や易感染状態を呈することがあります。原因は抗がん剤の直接的な細胞毒性によるものでありその過程においては細菌感染やサイトカインの過剰な放出による炎症の増幅機構もかかわっているものと考えられます。【口腔粘膜障害対策・粘膜保護】口腔用保湿剤やワセリンを使用して乾燥して傷つくなっている粘膜に歯などによる物理的な刺激で傷を作らせないような対策が必要です。一般的にはできた場合はステロイド剤が用いられますがカンジタが起こりやすく推奨されませんがmTOR障害薬エベロリムス®アフィニトールでは推奨されています。非常にシンプルですが口腔衛生状態を良好に保つことや粘膜保護を積極的に図ることが癌化学療法患者の口腔管理・口腔ケアとして有効です。




 
2025年10月28日 08:07

呉市広駅前|歯医者

小早川歯科口腔外科クリニック

〒737-0142
広島県呉市広駅前1-8-11

TEL:0823-72-3041

受付時間:月~土
AM/9:00~12:30
PM/14:00~19:00
土曜午後の診察は17:00まで
休診日:木曜午後、日曜、祝日

モバイルサイト

小早川歯科口腔外科クリニックスマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら