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広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニックでは、歯科口腔外科・小児歯科・審美歯科・インプラント・レーザー治療など幅広く対応します。

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②放射線治療患者への口腔管理と歯科治療

頭頚部放射線治療患者に対する口腔管理・口腔ケアの目的は計画された放射線治療が無事完遂されることとQOLを著しく低下させる顎骨壊死のような晩期合併症を極力起こさないことです。①治療前・・・急性および晩期口腔合併症の緩和・予防②治療中・・・急性合併症の緩和・予防③治療後・・・晩期口腔合併症の緩和・予防及びQRLの向上です。
【治療前の歯科治療】①患者教育・・・口腔合併症の緩和・予防はセルフケアに依存する割合が大きく、成功のカギは患者教育ですので放射線治療における口腔合併症とそれらが起きる時期、合併症による弊害、合併症対策の具体的な方法について説明します。
②口腔コンディショニング・・・粘膜炎のリスク因子の除去、顎骨壊死のリスク因子となる歯や予後不良の抜歯、その他の口腔感染源の除去。奥に照射内の歯の抜歯は照射後禁忌になるので必ず行います。抜歯窩が上皮化する前に放射線治療を行うと幼若な肉芽組織が脱落し顎骨壊死を引き起こす可能性があるので抜歯窩がある程度上皮化するまでの期間を考慮し少なくとも2週間前に抜歯を終わらせることが推奨されている。口腔管理・口腔ケアは放射線治療3~4前に開始するのが理想です。放射線粘膜炎のリスク因子として金属修復物や矯正装置があります。特に矯正装置は除去しないといけません。金属修復物の場合はシーネを作って錯乱線を緩和させる必要がありシーネの厚さは3~5㎜の厚さで作製します。
【治療中の口腔管理・口腔ケア】急性口腔合併症の緩和・予防の時期です。主に放射線粘膜炎のコントロールです。セルフケアと専門的ケアがあります。前者は歯面清掃、粘膜清掃、洗口、保湿。後者は診察、PTC、粘膜、清掃。
【治療後の口腔管理・口腔ケア】晩期口腔合併症の緩和・予防及びQOLの向上の時期。
①歯科メインテナンス・・・フッ素塗布。放射線う蝕の好発部位は歯頚部や咬合面などから塗布が必要です。②う蝕治療・・・充填物や合着剤は二次う蝕予防のためグラスアイモノマー系か接着性セメント。③歯内療法・・・歯内療法による顎骨感染を避けるためにはリーマーや感染歯質等が根尖を超えないようにします。又FCや根充剤が過剰漏洩すると顎骨壊死を引き起こす可能性があります。水酸化カルシウム製剤を用います。③歯周治療・・・照射野の歯周外科治療は顎骨壊死を引き起こす可能性があるので基本治療にとどめる。歯肉縁下のスケーリングは超音波を用い洗浄はクロルヘキシジンを用いる。④補綴処置・・・義歯はリンガルバーよりレジンアップが理想。⑤抜歯・・・照射野の抜歯は上顎よリ下顎の方が顎骨誘発のリスクが高いです。65Gy以上の下顎の抜歯は禁忌です。(血流が下顎には少ない)また放射線後6か月以降の方が骨代謝の低下、脈管の閉塞により抜歯による顎骨壊死リスクは高くなります。又抜歯創の歯槽骨の鋭縁はトリミングして閉鎖創にします。又高気圧酸素法を併用すると顎骨壊死の発生率が低い。⑥顎骨壊死・・・万が一壊死が起きた場合は考えられる誘因を除去し洗浄や抗菌薬をm投与します。それでも治らない場合は高気圧酸素療法を併用して顎骨離断術を行います。
2025年11月06日 05:47

呉市広駅前|歯医者

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