周術期口腔機能管理の内容
【癌主治医からの口腔管理の依頼】癌患者の周術的口腔管理は癌治療の開始前に医科の主治医が歯科へ口腔管理の依頼をするところが開始になります。癌主治医からの依頼がなければ連携は始まりません。【癌治療開始前の歯科チェック、前処置】癌治療の方針が決定すると、歯科医へ口腔管理の依頼がきます。癌治療の内容によって口腔に関連する合併症の内容、リスクは異なります。患者がどのような癌治療を受け、その治療にはどのような口腔合併症がありそのリスクはどの程度なのかということをしっかり把握しておかなければいけません。依頼を受けた歯科医師はがん患者の口腔内の状況を診察し予定される癌治療(手術、頭頚部放射線治療、化学療法)を踏まえて、治療によって引き起こされると予想される口腔内合併症や口腔内の変化を患者に説明し必要な歯科前処置や日常的な口腔内セルフケアに関する指導を行います。(周術期口腔機能管理計画策)
【口腔管理の継続】癌治療に合わせて、包括的な口腔管理を継続して行う必要があります。主病およびその治療により変化していく患者の口腔環境、口腔機能の状態を把握し、その変化に合わせて指導や処置を行います。(周術的機能管理)。「患者を治す治療ではなく、支える治療」が周術期口腔機能管理の目的です。
2025年11月07日 11:23
