Treg細胞
制御性T細胞は身体を病気から守る免疫細胞の一種。体内で免疫反応が過剰に働くのを抑える役割を持つ。T細胞には体内に侵入した病原体を攻撃する際の指揮官薬となる「ヘルパーT細胞」、ウイルスに感染した細胞を殺して排除する「キラーT細胞」とブレーキ役を担う。制御性T細胞がキチンと機能しないと免疫が自分自身を攻撃する「自己免疫疾患」が生じるが、働きを調整できれば癌とか感染症の治療になる。【働き】①自己免疫反応の抑制・・・「自己」に対する免疫が可能になって、関節滑膜や大腸粘膜などの炎症と破壊を示す。その自己免疫反応を働く細胞の活性化や増殖をTreg細胞が抑制できれば炎症の過剰な進行を防ぐことが出来き疾患を予防または遅延させることが出来るかもしれない。②炎症性サイトカインの制限・・・Treg細胞は炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-17)の産生を抑制出来、これにより炎症の拡大や組織破壊を抑えることが可能。(炎症のコントロール)③免疫のバランスの調整・・・免疫は攻撃と防御のバランスを取っていて、それが崩れると様々な反応を引き起こす。Treg細胞の働きを調節することでこのバランスを正常化し、疾患の進行を抑制したり治療の軽減できる可能性がある。Treg細胞の働きを強めると自己免疫疾患、アレルギー、臓器移植を治療し一方でTreg細胞の働きを弱めると免疫が強まり癌や感染症のリスクをたかめないようにする。【Treg細胞とビタミンD】ビタミンDの血中濃度↑だとTreg細胞↑炎症性細胞減る。ビタミンDの血中濃度↓だとTreg細胞は↓炎症性細胞(Th-17)↑。ビタミンDの血中濃度が50mg/mgでがんリスクが低下しTreg細胞の誘導効果が一番安定すると言われている。
2025年11月13日 12:15
