手術中に急激に血圧が低下したら
手術中に急激に血圧が低下する状態は脳貧血様発作である。【原因】歯科治療を受ける患者は不安、痛み、緊張などの精神ストレスによる緊張ため治療前に交感神経優位になりやすい。その際患者は無意識のうちに自律神経のバランスを取ろうとし副交感神経優位になろうとする。その状態で歯科治療に対する過度の緊張・音・臭い・痛みが加わると一気に副交感神経が優位となり血圧は低下する。局麻麻酔の注射針の刺入時、注入後に起こりやすい。迷走神経ショック。
【症状】血圧低下、徐脈、顔面蒼白、気分不快、冷や汗、悪心、呼吸の減弱、意識消失
【対処法】水平仰臥位にし下肢の挙上を行う。酸素を吸入する。呼びかけ、肩をたたいて刺激し応答を確かめる。比較的短時間で回復する。徐脈に関しては硫酸アトロピン(抗コリン剤)0.5mg筋注か点滴0,25~0,5mg静注。
最高血圧が70mgHgいかの場合は®エフェドリン5-10mg筋肉注射2~4mg静注。
【合併症】チアノーゼ、心停止、尿量減少。
2025年11月13日 12:16
