手術中に徐脈になったら
徐脈とは脈拍数が1分間に59回または49回以下の状態。【原因】徐脈は生理的にもみられ副交感神経(迷走神経)の緊張亢進が原因として最も多い。房室ブロックや脳貧血発作時の失神でも見られる。【症状】歯科治療において交感神経が亢進している(不安や恐怖を感じている)患者が局所麻酔等により痛みを感じた場合、急激に副交感神経優位になり脳貧血様発作(疼痛ショック、神経原性ショック)を起こしやすい。めまいや低血圧を起こしやすい。【対処法】酸素吸入、ショック体位でほとんどが回復するが著明な徐脈では、全身の臓器(脳、心臓、腎臓)の循環不全の結果、アダムス・ストーク症候群に移行する可能性がある。その際にはアトロピン0,5~1,0mg禁注、静注。
2025年11月13日 12:19
